・前回の話→
ACTION58感想リンク
…生きていたホープ・エマーソン。
大闘技都市の決闘で、再び返り咲こうとしたコニーの前に立ち塞がります。
G・O・Dの舞台に立つために7枚のチャンプ証明書が必要と言うホープ。
顔見知りでも容赦しない、そう言い放ちます。
性格も気配も変わった、本当にホープ・エマーソンかと問うコニー。
昔の俺は兄貴に殺された、ここにいるのはお前の知らない俺、目的の為ならお前の命だって奪う…。
…そう言うホープの気配とたたずまいはその兄、銃神コールに酷似。
所詮は兄弟、今のお前は只のコール・エマーソンの分身…そう指摘するコニー。
その言葉によりほんの僅かに出来た隙に反撃。
ホープには回避されましたが、追い詰められた状況を仕切り直します。
そのコニーを、やはり以前より手強くなっていると評しつつも、もう逃がさないと銃口に捉えるホープ。
その弾丸は肩をかすめただけですが、前回に続きまたも先に捕捉された事に驚くコニー。
…そういえば、コニーは相手に気配を読ませないのが得意でした。(コニー初登場の3巻参照。)
しかしその自分の動きを完全に読む今のホープを恐ろしい男になったと焦りを感じるコニー。
しかもまともにぶつかり合えば銃の反応スピードの差で分が悪い…。そこで…。
コニーは手段は選ばぬと、ホープをかつてのここでの決闘の時のように闘技場の地下に誘い出します。
闘技場の地下は暗闇。コニーはその一族に受け継がれる左目で暗闇の中でも視力を得られるのです。
この夜目能力にかつてのホープは追い詰められましたが…。
…駄目だ!コニー!それ今のホープには通じないっていうフラグだ!
外でコニーの決闘の結果を待つニコラとカイル。
大闘技都市はコニーが闘技場での待ち伏せを始めた為、銃声は途切れ静まり返っています。
それまでの銃声からニコラは最後に残ったのは、コニーとコルトSAAを扱う銃士だと推測します。
短銃でコニーと互角の戦いをしているので、よほどの手練れだと。
…今のコニーなら楽勝だろうと楽観視していたカイルは、新たな強者って出てくるもんだと驚きます。
銃声が止んだのなら決着したのかと問うカイルにニコラは静かになったが気配は消えてないと応えます。
そしてこんな大闘技都市から溢れ出す程の巨大な気は初めて感じると。
…でもこの気は…と、その気を放っているのが、自分が良く知る人間である事を僅かに感じているニコラ…。
闇に紛れ込むコニーに5年前と同じ戦法と呟くホープ。
「当時は相手が見えない戦闘にビビったが…。今は違う。」
…やはりか…。教えの通り五感を研ぎ澄ませば様々な情報が伝わって来るというホープは、
コニーの殺意を掴み暗闇でも位置を捕捉。その頭に銃弾を…!
…頭を掠るもギリギリで助かったコニーですが、ホープが暗闇でも正確に頭を狙い撃ってきた事に驚くコニー。
これは、かつて死の魔術師として現れた盲目の深紅の処刑人、ピーター・エンフィールドと同じだと気付きます。
この場は奴の気で支配されているので、その中での動きは読まれる…。
…これがホープの本当のポテンシャル、コール・エマーソンにも引けを取らないと感じるコニーですが…。
ホープもG・O・Dを目指すと言っていた、このままではニコラとぶつかる事もある…。
…そう考えたコニーはそれだけは阻止するとその強敵に挑む覚悟を見せます。
いくら気でフィールドを支配しようと所詮は見えない状態、夜目の利く自分の方がここでは早く動ける…。
気による予測を上回る速さで勝負…と攻撃を仕掛けるコニーでしたが…。
…その攻撃、コニーのショットガンが放たれるより速く、ホープの銃弾がコニーの利き腕と両足を打ち抜きました…。
…3点に同時に当ってるように見えるので、明言されませんがゲットオフスリーショットでしょう。
…打ち落とされ、地に伏すコニー…。勝負を賭けた暗闇でのスピードでも凌駕されてしまいました…。
「俺の勝ちだなコニー。足と利き手を完全に破壊した。もうお前は二度と飛べない。」
…万策尽きた…そう感じながらもコニーは…。
「いや…まだだ…。負けは許されぬ………。同じ相手に……二度も…。
私はここの゛絶対王者”。どこにも行く予定はない……。」
心の中ではニコラにお前との約束果たせそうもない…と負けを認めているはずのコニー。
…しかし止めを差すまで終わらないとまだ戦う意思を見せるコニーに、ビートの最期の時の姿を見て、
それまで冷徹な態度を続けていたホープの表情に驚愕の色が…。
…大闘技都市の門が開きます。門が開いたという事は決着がついたという事…。
「……出て来いコニー!!」…そういうカイルの横で黙り込むニコラ…。
そこにそれはないと告げる声。ニコラにはコニーが葬られた事が分かっているというその人物は…。
ニコラの叔母に当たり、ニコラの父マーコス王暗殺の真の実行犯、アトラ・クリムゾン!
…そしてその隣にはもう一人若い男が…。
どうしてここに…そういうニコラですが、その時、大闘技都市の決闘の勝者が出てきました。…もちろんホープです。
死んだと思っていたホープの登場に驚くニコラとカイル。
どうして…と問うカイルに、ホープはその時の話を始めます。
コールに野試合の決闘を挑み、敗北して撃たれ、崖から落ちたホープ。
しかし、受けた弾丸は僅かに急所を外れ、海に落ちていた所を、
あの当時実は現場で影から戦いを見ていたアトラと、その息子エイドリアンに助けられたという事です。
アトラの横にいるのがその息子エイドリアンでした。
…銃士ではなさそうですが、母により仕込まれた暗殺術のエキスパート、そんな雰囲気プンプンします。
とにかくその後、一週間以上昏睡状態になっていたが目覚め、アトラから色々な事を聞いたホープ。
クリムゾンの因縁、兄の事…。
そして、あれだけ忌み嫌っていた銃士に、コールを倒す為になったと。
お前の望み通りになったろ?…と自分を銃士にしたがっていたカイルに言うホープ。
カイルはコニーを殺したのかと問います。
それに対しホープは、銃士にならやる事は一つ、冷徹にそう告げます。
そして成長したニコラを見るホープ。かつてのホープが扱った銃を今はニコラが使っているワケですが…。
俺の代わりにその銃を引き継いだならお前に譲ると言います。俺にはもうその銃を持つ資格はないと…。
そして、ただ…これだけは教えておく、そういうホープが告げる言葉は…。
「その銃じゃ勝てねえよ。〝銃神”にはな!!」
…そのホープの言葉が最後で、今回はここまでです。
…さて、凄い展開になって来ました。
前回、ああいう登場だったので、ホープがコニーを倒し、ニコラのG・O・Dでの敵になる予想はありましたが、
アトラと組んでいるとか、思った以上にそっちの方向に来ていました。
ホープが生きてたら銃を返して主人公戻る形でニコラがコールを倒すまではいかないかな、と思ってましたが、
…これはあくまでニコラ主人公でいく感じですね。
その銃では銃神に勝てない、そう言い切るホープ。それがホープの変心の理由だと思われます。
…その理由は一体?…アトラから聞いたという話にその答えがありそうですが…。
…とにかく大好きだった憧れの人が心変わりし、自分に立ち塞がる壁になってしまったニコラ。
…しかも師の仇という事にもなってしまいました。
コニーの生死ですが、まあ、少なくとも止めの一撃は出来なかった描写です。
あのままでも放置されれば出血で死ぬと思いますので、カイルの問いにはあの返事だったと思います。
…殆ど死に体だったので、ニコラがコニーの気配が消えて死んだと感じていても仕方無いですし、
…コニーは葬られたといったアトラに至っては、そう言って影で目的の為に止めを差されなかった
コニーを助けてたとかやっててもおかしくない何考えてるか判らない人物ですし。
…エイドリアンは喋んないし。
…ただホープと違い、ここでコニーの死でも良い流れなので、基本的には死んだとみなした方が良いかも。
可能性はある、その位で。
…そして生きていたとしても、2度と戦えない身とかにはなってそう。
足と利き手は完全に破壊して二度と飛べないってホープが言ってたし。
…ビートと同じく、長く出ていたキャラの退場は堪えます。この漫画。それが必須でもある面を持つ漫画ですが。
…何というか銃で撃ち合うという事への非常無常がありますから。それが味です。
…これからどうなる?次回もどうなるか要注目。
・ピースメーカーのコミックス8巻。
・コニー初登場3巻。
・ホープと銃神コールの対決の他、壮絶な展開の1章のラスト7巻。
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