ロマンシングサガ３ シノンの開拓民の４人について書いてみる。

ロマサガ２に続き、ロマサガ３の主人公側について書いていきます。

ロマサガ１と同じく８人の中から一人の主人公を選ぶ形ですが、そのうちの半分が
シノンという村の開拓民４人組。今回は彼らについて書いてみます。

開拓民以外の４人については次回のサガ記事で。

完全に僕の主観まみれなのとネタバレありなので、良ければ続きを。
…一応、中でもネタバレ度の高いと思ったものは伏字にはしてます。

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ロマサガ１は始まり方も選んだ主人公によって全く違うという形でしたが、
ロマサガ３はとある一つの事件に関わった８人という形です。

ゲームスタートからフリーに行動できるようになるまでの流れは立ち位置の違いによる変化はありますが、
その同じ一つの事件に関するイベントを行う事になります。

ある雨の夜、シノンの４人組は雨を避け酒場に入っていました。
そこにこの辺りを治めるロアーヌ候の妹、モニカがやってくるという事件が。

ロアーヌ侯ミカエルの留守中にゴドウィン男爵と大臣が謀反を企てているという事を知ってしまったモニカは、
何とか兄にその事を知らせようとしていたのです。

４人は偶然その酒場にいた名の知れた剣士ハリードの協力を得て、モニカをミカエルの元へ送り届ける事に。

途中、魔物ガルダウイングに襲われるも退け、ミカエルの元に辿りつく一行。

ハリードは大臣の軍の鎮圧戦に加わる事になり、シノンの４人組はモニカを戦いが終わるまで保護してもらう為、
ポドールイのレオニード伯爵の元へ向かう事に。

４人は無事にその任務を果たし、ミカエルもゴドウィンの反乱を鎮圧してその背後にいた悪鬼を
ハリードと側近のカタリナとの３人で討ち果たします。

…こうして一つの事件が無事解決。

しかしこの事件に関わったシノンの４人組はこの後,開拓民としての暮らしからの転機を迎えるのだった…。

…とこんな感じなのがロマサガ３のオープニングイベントです。

以下、４人について個別に。



・ユリアン・ノール(20歳)

ロマサガ３の８人の主人公の中では、見た目的には一番主人公らしいと思われるキャラ。

でもユリアン好きな人すいません。僕の中では彼、ロマサガ３のヘタレ男１号。（２号はポール。）

ユリアンは幼馴染のエレンに気があり、ゲーム開始直後にもモーションをかけていましたが、
「恋人とかそういうのにはなれないと思う。」…と言われてしまいます。

そんなとき、モニカ登場。「大丈夫か？！」…と真っ先に駆け寄るユリアン。
モニカの素性を見抜き、面倒事に巻き込まれると忠告するハリードの言葉にも迷わず、彼女を助けようとします。

…エレンを口説いてて玉砕した直後でなければ格好良さそうな気もしますが、
どうにもすぐさま他の女性にスイッチしたように見えるのが何ともはや。

この後、他の３人とハリードも得て、この件を解決する事になるのですが、
この間、ユリアンはやたらモニカに気に配り、エレン蚊帳の外気味な印象。

…まあ正義感からの行動…だと思うけど下心という名の期待もちょっとある、という感じな気が。

そんなこんなで無事にゴドウィン男爵による反乱事件が収まった後、何とユリアンは新しく結成される、
モニカ護衛の役目を持つ親衛隊、プリンセスガードへの入隊の誘いを受けます。

モニカに気に入られたのもあっての大抜擢なワケですが、これに対してユリアンは…。

結論。自由です。ユリアン主人公ならプレイヤーの選択次第。
プリンセスガードに入ってモニカ様に尽くすも、断って元の鞘、エレン達シノン組と行動するも自由。

…では他のキャラ主人公の時の彼はどう行動するかというと…。…それが僕が彼をヘタレ男１号という所以。

ユリアンは最初はこの話に俺には無理ですと答えるも、モニカにお願いされると
「わかりました！」…と前言撤回。ウキウキでプリンセスガードに入隊。
エレンにはその事を報告して元気でな！！…という感じ。

エレン
「元気でな、だって！！この間までとずいぶん態度が違うじゃないの。なによ、まったく！
（※主人公時のエレンの反応）

…まあここまではいいです。その後ロアーヌ城内にてユリアンと再会すると…。

ユリアン
「一緒に連れて行ってくれよ。ここは俺には合わないよ…。

…ダメでした。まあ喜び勇んでいった職場が合わないって事はあるよね！

…まあこのダメ具合に僕自身人の事は言えない身なので親近感は沸きますがヘタレ認定。

…格好良いユリアン希望の人は主人公にして初志貫徹で最後までモニカ様の為に尽くすか
最初からプリンセスガードになるのを断って行動するかのどちらかにしようぜ。

…ちなみにモニカ主人公の場合は選択によって最後までユリアンにナイト役をやってもらえますので、そちらか。

…まあ僕的にはダメ具合があるからこそユリアンですが。2.5枚目的な。

ちなみに彼のエンディングは決戦メンバーによってエレン寄りになったりモニカ寄りになったりするようです。
僕の場合はなんだかんでエレン寄りでした。

すっかり下げ落としましたが、死蝕で妹を亡くしたという設定のある彼の決戦時のセリフは普通に格好良いと。

好きな女性のタイプ→美人。（攻略本、ロマサガ３練磨の書に書いてあった情報より。）

そんな感じのユリアン・ノール２０歳でした！



・エレン・カーソン（２０歳）

※ユリアン主人公でプリンセスガード入隊を断った場合の会話。
※赤字は選択セリフ。

ユリアン
「モニカ様の親衛隊に入らないかって誘われたよ。断ったけどね。

エレン
「そう。どうして。

ユリアン
「君と一 緒にいたい。

エレン
「何言ってんのよ。でもちょっとうれしいな。これからどうするの？

ユリアン
「まだ決めてないけど…。さようなら。

（※ロマンシングサガ３練磨の書より。）　※赤は選択肢

…ユリアン編でプリンセスガード入隊を断った後のエレンとの会話です。
…選択肢でこんな会話が出るのがサガ。口説き入れていきなりさようなら。

エレンはこれに対し立腹しつつも、気にしてるのを悟られないようかたくなになり、妹サラに当たるそうです。
サラ災難。…だから自立したくなるのか。

まあそもそもユリアンに恋人とかにはなれないといってるんだしそう腹を立てなくても…と思いきや、
エレンにとってユリアンは『恋愛対象でなくても自分を好きでいてくれる』存在の異性らしいです。

…いや、都合良すぎるだろ。…結局この二人はどっちもどっちという感じ。

基本的にエレンはこれといって専用イベントは無く、その分縛りもない自由なキャラです。

エンディングはユリアンが最終メンバーにいるか等で変化。

…ダメな彼に腹を立てず連れて行ってやるかどうかはプレイヤーしだいというワケで。



・サラ・カーソン（１６歳）

エレンの妹。過保護束縛系姉に反発したいお年頃。

そんなお年頃ですが、普通は４人の後をついていっている感じの大人しい少女…という感じで
攻略本とかには書いてありますが…あんまりそんな印象が無いです。

…まあ、僕のプレイの仕方の影響が大きいんだけどね！

彼女主人公でプレイしたとき、隠しパラメーター、がめつさを上げてしまいました。
…その結果。あるイベントでいきなり「いくら出す？」…と聞き出す始末。

…他のあるイベントでも普通選択肢が出るところを上限一杯まで報酬額を引き上げる始末。

ハリードも顔負けの守銭奴サラ。教授、珍獣ペット売り払ってすいませんでした！その所為だと思われます！

さて、ここまではただの僕のプレイを語っただけですが、彼女主人公の場合の特徴は…。

…これは伏字だ。うん。ネタバレ度激高になる…。

…実は彼女には大きな秘密が。彼女は死蝕で生き延びた、宿命の子です。

通常は１人のはずですが、今回の死蝕では２人の宿命の子がいました。
サラと名も無い少年なのですが、おそらく双子なのでしょう。

ゲーム上では語られないので不明ですがおそらくエレンとも血は繋がっておらず、
エレンの両親に拾われて育てられたのだと。

敵となる四魔貴族は、力が強大過ぎてアビスから世界には幻影でしか現れる事が出来ない為、
宿命の子のアビスへのゲートを開く力を利用しようとしていました。

…通常、他のキャラだと、４つ目のアビスゲートには少年と、パーティにいなくてもサラが捕まっており、
サラがその力で逆にゲートを封じて少年が残ります。

そして新たなアビスゲートが見つかった事で、そこから少年の力でサラを助けにアビスに行く事を決意する
…というのが、ロマサガ３後半展開になるのですが、サラ主人公の場合は当然これが変わります。

サラの場合、他のキャラだと後半展開まで仲間に出来ないこの少年を、すぐ仲間に出来るのです。
その代わりに、４つ目のアビスゲートでは少年がゲートを閉じて消えてしまい、
サラが残されるので、少年を助けにアビスに行くという逆展開になるワケです。

そして最終的にはサラと少年はラストバトルには参加出来ない展開になるので、
サラ主人公の場合のラストバトルは主人公不参加のコマンダーバトルで戦うのです。

しかも、通常のコマンダーバトルでは陣形技が使えたり毎ターン回復等の恩恵があるかわりに
細かい指示が出せないのですが、この戦闘では特定の陣形にしたときか、アイテム使用したときのみ、
通常のコマンド入力出来るという変則方式。

…以上の要素があるので、そういう意味では他のキャラとの違いは一番あるキャラだと言えると思います。

エンディングはエレンがいるかいないかで違いが。…いない場合のセリフには驚愕。


そのセリフ。エンディングのものなので伏字。

エレン
「サラ！もう起きて大丈夫なの？

サラ
「うん。全然平気。お姉ちゃん、私行かなくちゃ。みんな待ってるの。

エレン
「わかってるわ。でもサラ。あんた、いつまでも私の妹よ。

サラ
「サヨナラ。さよならお姉ちゃん！

…こんな感じです。…サラ、おとなしくねえ！キツイ！…と思う理由の一つ。それとも成長して自立したというべき？

…ちなみに話が戻りますが、冒頭の事件の後には、基本的にピドナにいく事になったトーマスについていく彼女。
そうならないようもっていく事も出来ますが、基本的には姉エレンはトーマスの足を引っ張ると言って反対、
ケンカ別れする流れです。

…でも、主人公じゃない時の彼女、トーマスの親戚の家に居ついてるよね…。
働いてなさそうだし姉の言うとおりにはなってしまってるのか…。何かリアルだ…。

主人公ならサラカンパニー(トレード)で姉を見返せるぜ！…まあ、そもそも姉とうまくやる事も出来るんですけど。



・トーマス・ベント（２２歳）

地味。…８人の主人公の中で一番地味。ソツがなさすぎるキャラなのが災いしてる感あり。

そんな彼ですが、僕はロマサガ３の初プレイは彼を主人公に。

…いや、ロマサガ３には主人公が指揮に専念するコマンダーバトルがあるので、
それならユリアンより４人の兄貴分のトーマスかな、と選んだのですが。

彼のイベントといえば僕的にロマサガ３の目玉要素だと思う『トレード』があります。

…ただ、別にトーマス主人公じゃなくても彼に関わるイベントをやればトレードイベントは違い無くプレイ出来るので…。

…かたやミカエルのマスコンバットはその殆どは彼が主人公限定という仕様なので、
マスコンバットを極めるならミカエル編という事になるのですが。

…トーマス主人公なら全てのトレードイベントを終えても、任意でトレードＯＮ・ＯＦＦ出来て、
全ての物件購入を目指せるとかそういうのがあっても良かったかも、と思ったり。

…一応、トレードイベントの進み具合によって彼のエンディングは変化するというのはあるみたいです。

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…ロマサガ３のストーリーって全然纏められてないんですよね。これはあえてその方向みたいです。

基本設定だけあって、後はプレイヤーの考えで好きに補完してＯＫ、という感じの。


…どちらかというとサガには全体的にそんな感じがありますが、ロマサガ３は一番そういう感じ強いかな、と。

各キャラのエンディングがいろんな方向にふれるようになってるのもフリーダムさ重視みたいな感じで。

どれもこれもどうとでもとれるように曖昧にしてある感とか。はっきりした物語が好きな人にはアレですが。


でも、やっぱり僕は大好きロマサガ３。いろんなイベントあるし、海老やぞうやゆきだるまが
仲間に出来るＲＰＧなんて他にそうそうないと思うし。トレード楽しいし。その他諸々。



・ロマサガ３のソフト（ＳＦＣ）。



・ロマサガ３の音楽ＣＤ。通常のサントラとアレンジ盤。