・レオン
ゲーム開始時点のバレンヌ皇帝。
皇帝自らモンスター退治に赴いており、人々の為戦うというバレンヌ皇帝としての姿勢は
レオン皇帝の時からでした。
ゲーム開始時のモンスター退治の後、謎の女魔術師オアイーブがレオンに謁見、
ソーモンの町に現れた七英雄の一人、クジンシーに気を付けるよう、忠告していきます。
しかしレオンはクジンシーも七英雄というからにはそう無茶な事はするまいと、この忠告を軽くみてしまいました。
その結果、自身がモンスター退治に出ていた隙に首都アバロンを襲ったクジンシーによって、
留守を任せていた長男ヴィクトールが戦死するという悲劇が。
…レオンはまだアバロンにいたオアイーブを呼び、クジンシーに対する対策を聞きます。
オアイーブが言うには、クジンシーの必殺技『ソウルスティール』は一撃必殺であり、
その技を見切ったとしてもその者は二度と戦う事は出来ないと。
ではクジンシーを倒すのは不可能なのかと問うレオンに、オアイーブは一つ方法があると答えます。
その方法とは…下記のジェラールの所で。
・ヴィクトール
レオン皇帝の続きでジェラールについて書く前に、皇帝にはならなかった人ですが、
ヴィクトール兄さんについても書きます。
レオンの所で触れましたが、彼は七英雄クジンシーとの戦いで命を落としてしまいます。ここではその
ネタ経緯を。
レオンにはヴィクトールとその弟のジェラールの2人の息子がいました。
武芸に優れたヴィクトールに対し、ジェラ-ルは優しい性格故に戦いには向いているとは言えません。
しかし、ゲーム開始時、レオンはモンスター退治にジェラールを同行させていました。
ヴィクトールはそんな弟を心配し、ジェラールの才は内政に生かすべきという意見を述べていましたが、
レオンは争いが収まる気配は無い、故にジェラールもヴィクトールを支えて戦う必要があるという考えで。
そしてそんなレオンがジェラールを連れて出ている隙に、ソーモンを支配した七英雄クジンシーが
首都アバロンを襲い、守りを任されたヴィクトールは敢然と立ち向かいます。
「アバロンはわたしが守る。我が剣受けてみよ。」…と2度の巻き打ちの後、
繰り出したヴィクトールの決め技は
『流し斬り』。
しかし、クジンシーを倒すには至らず、逆にクジンシーの必殺技『ソウルスティール』を受けて倒されてしまいます。
…モンスター退治から戻ったレオンに
「流し斬りが完全に入ったのに…。」
…そう言い残して息絶えました…。
レオンはクジンシーに気を付けろという忠告を軽くみた事を後悔し、
ジェラールは強く優しかった兄の死を嘆く悲痛なシーン…なのですが。
…最後のセリフ、突っ込み所満載だよ!
…いや兄さん、流し斬りどうこうより伝えた方が良い事あるんじゃ?
…ソウルスティールのヤバさを伝えた方が…。流し斬りで倒せない事位ありますから。
…確かにこの時点の技としては強めかもしれないですが、大剣技全体で見たら微妙な威力だと思うし。流し斬り。
…そんなに流し斬りに自信があったのか兄さん。
…そして、感情的な面で考えるなら、最期のセリフなんですから
「父上…申し訳ありません…。」…とかそういう感じでは。普通…。
…そういう所より兄さんが気にしたのは流し斬り。そんなヴィクトール兄さん大好きです。
ついネタにしてしまうけど、弟思いの良い兄ですし。
・ジェラール
…流し斬りネタになりましたが、ここで話を戻してジェラールの事を。
レオン皇帝の次男として経験を積む為、父のモンスター退治に同行していたジェラール。
あくまで兄ヴィクトールを支える為でしたが、その兄がクジンシーに殺されてしまい、
父と共にその弔い合戦のソーモン攻略戦に赴きます。
…父レオンもクジンシーのソウルスティールの前に倒れてしまいます。
…しかし捨て身でソウルスティールを見切る事、それがレオンの狙いでした。
オアイーブはレオンに、その者の記憶と力を別の者に受け継がせる事が出来る
『伝承法』という秘術を授けていたのです。
たとえ見切っても、その受けた者は死ぬ為再び戦う事出来ないというソウルスティールに対し、
レオンが技を見切り、伝承法でジェラールにその見切りを受け継がせる事で、クジンシーを倒せる者を
誕生させるというのが、オアイーブの示した方法だったワケです。
そしてレオンは最期に力を受け継ぎ、バレンヌ皇帝として人々の為七英雄と戦う覚悟を問い、
それを受けたジェラールに最初の伝承法による皇帝継承が。この場面、名シーンだと。
皇帝になったジェラールですが早速問題が。.
傭兵であるフリーファイターたちはその即位に納得せず、ジェラールには従えないと言い出します。
しかし、ジェラールはそのときアバロンに襲撃してきたゴブリン軍団を見事に撃退。
皇帝継承で得た力と自らの度量を示しました。
フリーファイターたちもジェラールを見くびっていたと謝罪して、再び強力してくれる事に。
そして再びソーモン攻略を開始。レオンから受け継いだソウルスティールの見切りで
クジンシーを倒し、ジェラールは見事父と兄のカタキを討ちます。
…そして実はここまでがロマサガ2の導入部なワケで。
ロマサガ1のように最初に主人公を選んだりは出来ず、基本的にジェラールまでの流れは
決まっているロマサガ2ですが、ここからがフリーシナリオの本領発揮。
世界の各地に帝国領を広げつつ、七英雄と戦っていくのですが、何処からどんな方法でそれを行うか、方法は様々。
残りの七英雄を誰から倒していくかも全く決まってません。
そしてクジンシーを倒した後、鎧を身に着けたグラに変わったジェラールを操作しますが、
そのジェラールのLPが尽きてしまったり、パーティが全滅したり、幾つかのイベントをクリアしたときに
伝承法による皇帝継承が行われ、仲間に出来るようになった様々なキャラから次の皇帝にする者を選び、
力を受け継がせて七英雄との戦いを続けます。
こうやって何代もの皇帝を経て、ロマサガ2の物語は展開。自由度が無いどころか、
それまでなかったと思われる新しいフリーシナリオの形でした。
・皇帝継承者たち
ジェラール以降、様々なキャラに皇帝継承していくロマサガ2。
前述したように皇帝継承は、イベントをある程度クリアすると年月がたって起こる場合と、
パーティ全滅、または皇帝のLPが0になったとき起こります。
基本的に選べるキャラは仲間に出来るようになった様々なキャラ(クラス)から
4人ランダムで候補が出る形です。
ちなみに皇帝のLPが0になったとき、他のパーティーメンバーがいれば、
そのキャラは候補に出てきます。
バレンヌ帝国の領土を広げる過程で、様々なクラスのキャラを仲間に出来るようになり、
帝国兵からシティシーフ、亜人の類まで、実に様々なキャラを皇帝にする事が出来ます。
皇帝にしたキャラのクラスによってロマサガ2の戦闘の要の一つである陣形を
新たに覚える事が出来たりするので、ゲーム的にも色々なキャラを皇帝にする事には意味があります。
一番ロマサガ2でのフリーシナリオを楽しめる時期だと。
フリーダム過ぎて特に初プレイではどうしていいか分からなくなる感もありますが。
…というかヘタすれば詰む。
…そして多くの皇帝が陣形を得る為、好きなキャラを皇帝にする為、様々な術、技LVを引き継ぐ為、
装備品を増殖する為などの理由で謀殺される…。
…余りにアレですが、ゲーム的に有用すぎるので、つい謀殺をやってしまう…。
…ルドン高原に慰霊碑を立てる必要をあるぜ…。
・最終皇帝
ゲーム開始時に性別を選び、名前を付けて設定するキャラクター。
それが伝承法による最後の継承者となる最終皇帝です。
何代もの継承者を経て、各地の七英雄を倒していくと、皇帝継承の候補が最終皇帝だけになる時が来ます。
以下、最終皇帝の展開。ここは伏字にしました。
最終皇帝が即位したとき、倒したはずの七英雄クジンシーからの挑戦状が届くのです。
どういう事だと戸惑う最終皇帝の元に、かつてと変わらぬ姿のオアイーブが。
オアイーブが言うには七英雄には別の場所に『本体』があり、それが破壊されない限り本当に死ぬ事は無く、
時が経てば復活してしまうと。
そして、授けた伝承法にも限界があり、あなたが最後の伝承者だと。
あなたが倒れればもはや世界を救える者はいない、そう忠告するオアイーブ。
七英雄は残り一人になれば『本体』を守らなければならない血の誓いを交わしている為、
その状況に持ち込み、そこで残る一人と『本体』を討つ。彼らを完全に倒すにはそれしか無い。
…もう伝承法は使えない為、復活したクジンシーと残る七英雄、そして『本体』の破壊…。
これら全ては最終皇帝が果たさなければなりません。
いよいよクライマックス。七英雄との長き戦いに決着の時!
…という感じで妙な煽り予告のように書いてみました最終皇帝。
最終というだけあって男でも女でもバトルキャラとしても全能力値が高く、強いです。
男女の差と言えば、男のほうがLPがかなり多い。男19、女10。
皇帝継承出来ない最終皇帝でLP0になれば即ゲームオーバーなので、これは大きいですが、
女の方が損かというとそんな事は無いです。
…ある理由により女キャラだと決戦で良い面があるのと、最終皇帝初期装備の武器は女の方が優秀だと。
男のデイブレードだと、術の太陽光線と聖光が使えますが、太陽光線は…武器技使った方が良いと…。
聖光は強力な全体攻撃ですがアンデッド限定、他の武器(ホーリーバスター)でも使えるという感じ。
女のムーンライトは術の月光と月影が使えます。月光は回復術なので、まあ活用出来る事もあるし、
月影は全体攻撃でアンデッド以外にも効きます。
そしてこのムーンライト、これ一本で大剣技だけでなく普通の剣技も繰り出せるという他に無い特徴持ち。
…まあ、最強の武器威力というワケでは無いので、異常に拘る事は無いですが。
…結局は好みで選んで良いという事で。最後を飾るキャラだし好きな方で締めようぜ!(身もフタも無し。)
とにかく最終皇帝の名の通り七英雄との戦いにピリオドを打つキャラですが、
その後に待つロマサガ2のラストは…うん。凄く良い締めだったと。じわっとくる感じ。
こうして書いてみて、やっぱりロマサガ2名作だと。
河津さん(サガプロデューサー)は死ぬ前にはロマサガ4作りたいといってるようですので、
その前にドラクエ1・2・3ならぬロマサガ1・2・3セットとか出ないかな、と思ったり。
・ロマサガ2の音楽CD。
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