サガフロンティア2 ナイツの血統について書いてみる。|迷宮ブログ 忍者ブログ

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主にウルトラジャンプ連載中の漫画、ジョジョリオン感想書いてます。住んでる地域のウルトラジャンプ発売が遅いので感想書くのも遅いですが。(毎月21日以降。)連載終了しましたが、皆川亮二先生のPEACE MAKERの感想は全話あります。

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サガフロンティア2 ナイツの血統について書いてみる。

…久々に書けたサガ記事。今回はサガフロ2。

サガフロ2のシナリオは大きく分けて『ギュスターヴ編』と『ウィル・ナイツ編』がありますが、
…まあギュスターヴ編は歴史を見ていくという側面が強く、主要登場人物を限定しにくいので、
ウィル・ナイツ編の主役クラス、ナイツ一族3人について書いてみる事にします。

ネタバレありなので良ければ続きを。











【一代目 ウィル・ナイツ】

ウィルというのは愛称で、フルネームだと『ウィリアム』。ウィリアム・ナイツが正式な名前です。

彼は後には氷河のメガリス発見等の功績により『タイクーン・ウィル』と呼ばれた歴史に名を残した人物。

…しかし、その彼が真にその生涯において因縁とともに関わり続けたもの。
それは魔性の力を秘めたクヴェル、『エッグ』です。

エッグとはその名の通り卵の形をしており、所有者にモンスターを操る等の強大な力を与えますが、
その実、クヴェルでありながら意思を持ち、その者のアニマを喰らい支配してしまうという恐ろしいもの。

ウィルは砂漠のメガリスで発見されたエッグを父母から奪い、その所有者となったアレクセイを
死闘の末に打ち倒しますが、その為に大きな犠牲を払う事になってしまいました。

…父母の死の原因となり、そして更なる犠牲を生んだエッグに対し、その脅威を身に染みて知る者となったウィル。

アレクセイを倒してもエッグは潰えず、新たな所有者が現れる事態に、彼は動きます。
…それもなりふり構いません。

エッグが海賊の手にあるとの情報を得たウィルは、町を海賊に襲わせてその隙に自分が海賊船に乗り込むという 
無関係の人に被害が出かねない作戦を実行します。

そんなウィルの行動はエッグの事になるとまともではなくなるとディガーの先輩、ナルセスに咎められる程。

しかし、これはエッグをなんとかしなければ自分の身に起きたような悲劇が起こるという気持ちの暴走とも言え、
もう一人の仲間、タイラーがウィルとナルセスの間を仲裁し、囮にする町を守る意思を示すのです。

タイラー
「ウィル、お前の計画だと、その町を守る役が俺達なんだろう?お前が海賊船に忍び込み、
俺達が町を守る。そういう筋書きだな?ウィル。」

「よし、町の事は任せろ。」


この時のタイラーさん、毒舌気味のナルセスがお前は本物の男と称える程の格好良さだぜ!モヒカンだけど。

…タイラーさんの格好良さに話がそれましたが、とにかく彼のお陰で町は守られ、ウィルは町を襲った海賊船に侵入、
エッグ所有者だった海賊の一人を発見、追い詰めます。

一対一の戦いの末、エッグはその海賊と共に海中に沈みますが…。


それでもエッグは再び人の世に現れ、彼の息子の運命にも大きく関わる事に。

終わらぬ因縁。それはウィルの孫の世代になっても続き…。

↓伏字。
帰らぬ息子のその妻と孫娘とともに暮らししていたウィルはエッグ所有者が再び現れたことを
術士ヴァンアーブルからの情報で知り、高齢の身でありながら、エッグの計画を阻止するべく動きます。

追って家を出てきた孫娘とその仲間たちと協力して挑んだ最終決戦の果て、遂にエッグ完全消滅の時。

…その時、万感の涙を流すウィル。その生涯を懸けての目的を果たしたのですから無理もありません。



ウィル・ナイツ編は歴史の裏にあったエッグとの戦いがその中軸であり、エッグとの因縁にその身を
捧げた人生だったともいえるウィルの名がつけられているのも頷けます。

選んだシナリオによって主人公及び使えるキャラが次々と変わるサガフロ2で、
彼はもっとも多くのシナリオに登場する最重要人物の一人と言えるでしょう。


【二代目 リッチ・ナイツ】

やはりリッチは愛称でフルネームは『リチャード』。リチャード・ナイツ。

リッチと呼ばれるが金持ちでは無いです。むしろ貧乏気味。これは彼自身がネタにしてました。

名を成した父の名声に頼り、縛られる事を嫌い、あくまで自らの力でディガーとして立つリッチ。

貧乏気味なのは決して親の七光りで実力が無いというワケではありません。
むしろ全ての術属性の資質を持つ等、その才能なら上と言えるでしょう。

…まあそれでも貧しい感じなのは性格によるものでしょうな。

基本的には紳士タイプの父に対し、彼は女好きでだらしない面がチラホラ。…やるときはやる男ですが。

…そんな彼もまた、エッグを手に入れた少女ミスティとの出会いにより、その魔性のクヴェルとの因縁に
巻き込まれる事に。

…話に聞いていたクヴェル、エッグを年端もいかない少女が持っていたのを見かけたリッチは、
父にその事を報告しますが、その父ウィルはエッグ所有者ならば子供であろうと殺す事も止む無しとするので反発。

彼は女子供には手は出さないというポリシーを持っていました。ただの女好きじゃないぜ。

結局、その少女は姿を消しますが、後に北大陸の開拓村ノースゲートで再開する事に。

ウィルが危惧していた通り成長と共にエッグの所有者としての力を付けた少女…ミスティは
開拓村の住人のアニマを奪い、それを用いた実験を行うなどの事件を起こす等放置するには危険な存在と
化していました。

ノースゲートで出会った妻のディアナはこの時身ごもっており、守って貰う為父ウィルの元に向かわせて、
リッチは一人でミスティと決着を着けるべく虫のメガリスに向かいます。

…そして。


↓伏字。
最後はエッグに意識を乗っ取られるのを防ぐ為、自ら崖に身を投げて命を落とす事に…。

…ちょうどその時、ディアナが娘を出産してウィルによりその名が付けられているという運命の皮肉のようなものを
感じさせる最期でした。

「……ごめんよディアナ……。」
「……約束は守れないよ……。」


…リッチ最後のセリフ。これは僕的に幾つかあるサガフロ2泣き所シーンに入るぜ…。


そしてウィルの所でも書きましたが、エッグとナイツの血統の因縁の戦いは次の世代にも続くのです。


【三代目 ジニー・ナイツ】

フルネームだと、『ヴァージニア』。ヴァージニア・ナイツです。

リッチとディアナの娘で、父は帰らぬ人となり、祖父のウィルとのふれあいが多かったからか、
相当なおじいちゃんっ子のジニー。

そのおじいちゃん、ウィルが呼び出され旅立った事を知ったジニーはその後を追って
自分もディガーとしての旅立つ事を決意します。

しかしその手法、行動は乗っけからダメダメで、密航しようとしたのがバレて身売りさせられてしまいそうになる有様。

そんなジニーを助けてくれたのがプルミエールという女性。
密航したのは悪いが、人身売買などは許せないという正義感からの行動でした。

夜のうちに逃げたと思わせる囮としてボートを流し、港に着たら脱出する手筈でしたが、そううまくはいかず…。
その脱出の時に見つかってしまいます。

プルミエールと船長の間で口論になりますが、そこに仲裁に入ったのがロベルトという男。

…仲裁に入ったロベルト自身が「ふざけるな!」…と怒り出すアレな感じでしたが、
それでもなんとか話はついてジニーは無事に船を降りる事が出来ました。

…テルムにいくつもりがノースゲートに来てしまいましたが。

戻ろうにも戻れなくなったジニーは、船賃を稼ぐ為にロベルトとその相棒グスタフ、
それにプルミエールの3人と組んでディガーとして行動する事に。

ここで彼女がこの3人の心強い仲間を得た事は大きな意味を持つ事になります。

…いきあたりばったりで計画性皆無なジニーですが、天運と人を惹きつける魅力には恵まれていたと。

そして初仕事で凄腕である仲間たちに付いて行けるのですから、彼女もまたナイツの血統を受け継ぎ、
ディガーとしての才も人並み以上でしょう。

初めからディガーになる気マンマンでしたので、祖父直伝で色々教わっていた事も想像に難くありません。

こうして始まったジニーの冒険。そして彼女もやはりエッグとの戦いに身を投じる事に。

↓伏字
ノースゲートで活動していたジニーの元へ、母ディアナから知らせを受けたウィルが彼女を探してやって来ます。

ジニーがディガーとしての実力を示していた事を知ったウィルは彼女の同行を許し、
そして頼れる仲間3人も同行してテルムに向かう事に。

テルムにてヴァンアーブルから、歴史にその名を轟かせたギュスターヴの名を騙り、世間を騒がす男が
エッグを所持しているという情報を得た一行はその確認の為、接触を図ります。

結果、ナイツの血統によるエッグ感知能力により、偽ギュスターヴは間違い無くその所有者である事が分かりますが、
相手は軍を支配し覇権を握ろうとしている存在。ジニーたちだけでどうにかする事は出来ません。


エッグ所有者が覇権を握ってしまうという最悪の状況にならない事を祈るしかありませんでしたが、
天下分け目の戦いであろうサウスマウンドトップの戦いにて、ヤーデ伯デーヴィド率いる連合軍が
不利と思われた戦況を覆し、偽ギュスターヴ軍を破った事でその危機は去りました。

しかし偽ギュスターヴとその側近、エーデルリッター達の死体は見つからず、
ジニーたちはエッグとの決着を着ける為その消息を追います。

そして遂に北大陸奥地のメガリスでの死闘の末、歴史の裏で様々な人間の人生を狂わせた
最凶のクヴェル、エッグは砕け散りました。

その最後の決め手になったのが、ギュスターヴの剣。

実は真にギュスターヴの名を受け継ぐ者でありながら、その家柄を捨てた人物だったグスタフが、
ヴァンアーブルから受け取ったその剣が折れてしまいながらも最後の役目としてエッグを砕いたというのは、
表と裏、ギュスターヴ編とウィル・ナイツ編が絡んでの見事な終局でした。


…あれ、主人公グスタフ?…とも言えますが野暮ですね。

誰が主人公という観念ではなく、様々な人々の作る歴史、群像劇がサガフロ2の話だと。

エンディングのセリフのラスト。ジニーとウィルの会話。
締めに相応しいので。サガフロ2の世界に浸っていればジンとくるシーン。

↓もちろんネタバレなので伏字。
ジニー
「おじいちゃん、泣いてるの?

ウィル
「多くのアニマが開放された。長い間、エッグに囚われていた人々のアニマが……。父さんのアニマも……。

ジニー
「ひいおじいちゃんね。うん、私も感じた。やっと、土や水や木に帰っていくんだね。

ウィル
「ああ、そうだ。誰もがそこに帰るんだ。やっと終わった。

「帰ろう。
 
 




…この代を重ねて宿敵と戦うっていう設定でジョジョが連想されたのは僕だけ…じゃないと思うがどうなのか。

サガフロ2は何といいますか、はっきりいってロマサガ、サガフロ1のような作品を期待した人にこそ不評を買う、
こんなのサガじゃねーっ!…と言われそうな要素多いです。

フリーシナリオでは無い事。

シナリオを選び、そのシナリオに合わせたキャラと限定されたMAPで行動するという形式。

戦闘システムは閃きや連携等、サガシリーズの要素を取り入れてのものですが、
シナリオに合わせてキャラが変わる都合上、お気に入りのキャラでパーティ組んで
育ててあの敵に、あの場所に…とは出来ない事等々。

むしろその辺りでいうと真逆の質のゲームだと。

そして作曲もこれまでで名曲を作りサガといえば…という感じだった伊藤賢治さんから浜渦さんに
変わっているので、その辺りもイトケンじゃなきゃサガじゃねえよという人には不評だったでしょう。

その他にも以前サガと違うという事だけでなく色々とあるので、賛否両論になるのは仕方ないと。

でも僕はまあ、泣いたりしたしな…。いや、しんみり泣けるんですよ。サガフロ2の話。
決してこう、盛り上がってドーン!…という派手な展開や演出によるものでは無く。

水彩画のような独特のグラと、そして音楽。…確かに伊藤賢治さんの曲とは印象がまるで違うのですが、
このグラとそれによる世界観にハマってます。それはもう。曲も泣ける一因。

戦闘システムも設定、世界観と絡み、良く出来てると思うんですよ。
前述の通り、シナリオ上の都合上、自由行動出来ないのが惜しい位。

どうにもこう、クリア後に登場キャラで自由にパーティ組んで、高難度ダンジョンに挑戦!…みたいな
ヴァルキリープロファイルでいうセラフィックゲートみたいな場所が欲しかった感じが凄く。

…まあ纏めると、このゲームを好まないサガファンの気持ちも分かるけど、
僕としてはサガフロ2も大好きですよ、という事ですね。

…蛇足ですが、前作と毛色が違い過ぎるので、タイトルはサガフロンティア2より、
サガヒストリアとかの方が良かった気がしてますぜ。

以上!今回のサガフロ2の記事はナイツの血統の3人についてでした!




ミーティア
「…わたしについてふれられませんでした。ヒドイです。

「このオチの為でした。ヒドイです。





・サガフロ2のソフト。



・サガフロ2攻略本、アルティマニア。ゲーム内で触れられてない設定等も触れているので、
 あればよりゲームを楽しめる内容です。



・サガフロ2のサントラ。

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