前回の話→
ACTION92感想リンク
今回もコールの過去編です。
前回は過去の深紅の処刑人の中でも特に目をかけていてくれていたハーパーがゾラ商会の凄腕の刺客の前に倒れ、自身の力不足を感じたコールが妖銃ブラックウイング手にしたところまででした。
コールは強くなるための修練を重ね、深紅の処刑人の一人(そういえばこの人名前不明…)にあっという間に俺の格闘術もマスターしやがったと驚かれてます。
ライフル使いのウォーレンももう教える事はない、その成長ぶりの理由をハーパーの分まで強くならなきゃいけないという責任感だろうという事を話します。
…そして格闘術の人とウォーレンは、これからゾラ商会が本格的に仕掛けて来るであろうという事を話し合います。
今まで戦って来たどんな連中より手強いと格闘術の男。
ハーパーの死を無駄にしない為にも負ける訳にはいかない、コールにもとことん強くなってもらわないと…とウィーレス。
そしてそんなこの場に馬車で現れピーター・エンフィールド(ついでにマロッタ)再登場。懐かしいキャラきました。もう本来2部では故人なので、過去編ならではの出番です。
まあサービス的に少しだけの登場ですが、コールは強くなるためにエンフィールドの調香術も学びたいと彼と会う機会を作っていた模様。
盲目ですが気配を察するエンフィールドはあれだけの気を纏う者はそうはいないと力をつけてきたコールの事を遠目からでも感じ取っていました。
…そしてフィリップ・クリムゾンと会食することになったコール。
久しぶりに会ったコールにフィリップは、見違える程逞しくなったとその成長を褒めます。
コールはあなたたちの大義は理解出来たと話します。
力による秩序の維持の為には個人的感情は捨てなければならない事、フィリップの先読み能力が必要不可欠だと話します。
ただ世界を広く見れる目を持っているだけだとフィリップ。
あらゆる国に優秀な諜報員を送っており、たまにイレギュラーが起こる事もあるが、世の中の流れさえその情報で把握していれば修正も可能だと続け…。
フィリップ
「そこから導き出された答えだ。もうじき私は殺される」
…顔色一つ変えずに自分が殺されると語るフィリップ。来週のEG(エンペラー・ガーデン)の本部で開かれるサミットで襲撃され、集まる数多くの仲間の武器商人とともに一網打尽にされると。
我々の地位を狙う秩序を考えず利益だけを追求する武器商人、そんな連中を幾度となく深紅の処刑人と共に排除してきたが、今回は分が悪いとフィリップ。
コールとハーパーを襲撃した二人はモル国最強の弓使いナム・ハルと切り裂きギャヴィンといわれるギャヴィン・ハリスン。
過去にクリムゾン所属時代のコールの養父、ピースに破れた事を根に持ちそのキャラバンにいやがらせをしていたのがこの2人で、ハーパーを倒したとなると相当な力をつけているはずだが問題はそちらではなく…。
情報によればとんでもない男がゾラ商会についていると…。それは。
フィリップ
「数多くの戦場を渡り歩き味方についた軍を必ず勝利に導く」
「究極の傭兵(アルティメットマーセナリー)“軍神”ボス・バレット」
…そのボス・バレットはクリムゾンの決戦に備え、若き日のスティーブ・バケットに接触して雇おうとしていました。前回登場したゾラ商会の刺客面子のリーダー風の男です。
あんた一人でも深紅の処刑人くらい潰せるというスティーブに、簡単ではない、あいつらは強い、だが今潰さねば戦争を自由にコントロールされ、傭兵の仕事もやりずらくなるとボス・バレット。
今まで集めたメンツでも何とかなりそうだがかなりのリスク、完璧にするには予測できない力として、スティーブの未知数の力が必要と続けますがスティーブはこの誘いを断ります。
軍事バランスとか難しい事は分からねぇ、気が乗らねぇ仕事はしないと。
今回も失敗しない事を祈ってるといってスティーブはその場を去ります。
…場面はコールの所に戻り、ボス・バレットは戦いの天才で今のままでは私の目の前に立つ、だがイレギュラーが起こることもある、運など信じないが今回に限りそれに頼ろうと思う話すフィリップ。
その会食が終わった後、それがフィリップが強くなれと遠まわしに言ってるという事だと感じるコール。
ブラックウィングを手に取ったものの、初めて手に取ったときのような妖銃と呼ばれる所以の語りかけはなく、現状ではうんともすんとも言わない普通の銃。
サミットまでの短い期間で強くなれっていったって悩むコールは、先程の会食で御馳走を目の前にしながらスープすら飲めていなかった事に気付きます。
今になって空腹を感じてきたコールに、よかったらとパンを差し出してくる女性。
それはジェシカ・クリムゾン。期待以上の活躍をしているとの噂を聞いているというジェシカに、まだまだです、養父の呪縛が解けず人を殺める事ができていないと答えるコール。
あなたの弟子のコニー・レヴィンのように冷徹に仕事をこなせないとって受け取ったパンを食べようとしますが…。
突如パンに投げナイフが刺さってそのまま飛んでいきます。
それを食べては駄目と現れたのはもう一人のジェシカ。こちらが本物、パンを渡してきたのは、妹、アトラでした。
…ここで気付いたのですが
いつからアトラの方が姉だと錯覚していた?…に状態になってました僕。
単行本でアトラ初登場の所見たらきちんと妹って書いてるよ!ピスメ感想書き続けててこの体たらくです。許してください。とりあえず少し前の回でアトラが姉って記事に書いてたのは訂正しました。…他にもあるかも。気付いたらそれもなおします。
…とにかく悪ふざけもほどほどにしなさいというジェシカに、ある程度苦しむと思うけど致死量の毒は盛ってないというアトラ。笑顔です。怖いです。
そしてコールに毒の対処も学んでおいた方がいいと盛ろうとした本人からのアドバイス。コール少年もこれには唖然。
それより姉さんに忠告にきたといってゾラ商会のサミット襲撃について語るアトラ。今回のサミットは中止しろと進言しなさいと。
袂を分けた父の為でなく姉さんには死んで欲しくないからとかいってますが、アトラがその後やった事考えたら怖いよ…。これ…。
…そしてジェシカがアクアタルカスのハリ・マーコス(当時議長らしい)との間にニコラを授かった事を指摘して、死ぬ訳にはいかないでしょ、と。
知ってたの…と驚くジェシカに、とんでもないスキャンダル、どう考えてもまともな家族を築く事など出来ない、お互い女としては茨の道を進む事になりそうねとアトラ。
…そして中止を進言しろといってもあの父が一度決めた事を覆す事はない、サミットは必ず行われると話し…。
アトラ
「たとえ今回運良く生き残ったとしても…必ず殺すわ。息子のエイドリアンと二人で…」
「クリムゾンの滅亡…それが私達の望みだから…」
…そして去り際も怖いアトラのシーンから場面は変わりついに始まるサミット。
集まる面子を見下ろしつつ、彼らをボス・バレットから護らなければならない、サミットは必ず成功させるとゴードン。
今度の連中に威圧は通用しない、ほんの少しの躊躇が死を招く、必ず殺せと続けるゴードンに
はいと答えるコール。
ししてサミット会場では…。
フィリップ
「ようこそ我が庭(エンペラー・ガーデン)へ。はるばる足を運んでくれた事に感謝する」
「今回まわりが多少騒がしくなると思うが安心して欲しい。君たちに危害が加わる事はない」
「私を信じて欲しい。もし信じられぬのならば…。すぐに退席してくれても構わない」
「私と共にこのサミットを最後までやり遂げたら一蓮托生の契りを結ぶ事を約束しよう!!」
フィリップの襲撃をわかってて言ってるとすると狂気を感じる挨拶の言葉が述べられる中、ボス・バレットの率いるゾラ商会の刺客たちが迫る…という所で次回に続きます。
…前回の引きで、ブラックウィングを手にしたコールの逆襲!…となると思ってましたが、その前に今回のエピソード一つ挟んで舞台を整えた感じですな。
ピーター・エンフィールドは懐かしかったです。彼についてはピスメの4巻読めばわかります、ええ。あの巻はビート主役で敵役がエンフィールドという感じです。
…ついでに最後のサミットの集まった面子の中に、オディオ・エルプトンもいましたね。ええ。こちらは印象悪い人物なので再登場してもアレですが。
それで現状のピスメはニコラやホープはどこかいってひたすらコールです。彼の過去編で一巻使うよ!…という感じです。
さらに来月は単行本14巻出ますが、ピスメのノベライズも出るとの情報が。
内容は深紅の処刑人時代のコールの話という事。…ホントにコール主人公だったの…?…という感じが。過去編終わったら注意、あの人ラスボスです!…しなきゃならない感じですよ。
とにかく次回はいよいよ過去編クライマックスだと思われるので、楽しみにします。
・ピスメ13巻。上にも書きましたが来月は14巻もノベルも出るよ!
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