前回の話→
ACTION94感想リンク
…フィリップ・クリムゾン主催のサミット会場を襲撃する刺客たちを迎え撃つも、ウォーレン、勝又と次々と犠牲を出してしまう深紅の処刑人たち。
伝説の傭兵であるボス・バレット率いる強敵たち相手にどうする…というのが前回。
…そして前回のラストでまたひとり、ボス・バレットにより、爆弾使いの深紅の処刑人、シャルルも倒されてしまいました。
シャルルさん、今回名前判明だよな…。死後に明かされるとか…。救われない感じが。
ジェシカはこの場にいた味方の誰一人ボスの接近に気付かなかった事に驚きます。
ジェシカ
「あれが……究極の傭兵(アルティメットマセーナリー)ボス・バレット!!」
…とっととフィリップ・クリムゾンを拝みに行くぞと、その場で苦戦していた同志の一人のイアンに声をかけるボス。
そうはさせるかとジェシカとライナーがボスを攻撃。…ライナーの名前は前回でフリッツ・ライナー他が交戦中という感じでは出てましたが、今回の話で誰か確定です。コールに体術仕込んだりしてた処刑人です。
シャルルの方はサポート要員で頭に名前出さなさそうなのでこの人のことだよなあとは思ってましたが。
…とにかくジェシカは投げナイフ、ライナーは銃での応戦でしたが、ボスはその攻撃を完全に読んでおり、先に飛んでくる投げナイフを首振りだけで避けつつ、ライナーの銃撃に合わせてシャルルから奪っていた焼夷弾を投げていました。
巻き起こる炎。その隙を突いてジェシカに投げナイフ攻撃するイアン。
しかしそのイアンのナイフを避けつつ、こちらも投げナイフで反撃するジェシカ。ボスの実力に驚いてはいますが、彼女自身も相当の達人です。
そしてそのイアンを逆にコニーが補足。
仕留めた!…と思いきやそこにボスの蹴り!壁に叩きつけられるコニー。
今のは助けなければ確実に死んでいた、俺の仕事を増やすなと言っているとイアンに告げるボス。
コニー以上の素早さを見せたボスに再び驚くジェシカ。
こいつらは俺が片付ける、先に行ってろとボスに言われ、煙幕を投げてその場を離れようとするイアン。
イアンの跡を追おうとするジェシカですが、煙幕に紛れ、ボスの鞭の一撃!かろうじてですがこの不意の一撃を避けるジェシカ。
諜報員のくせにいい反応、どこまで見切れる?…と再び鞭を繰り出すボス。
今度はキッチリ鞭の動きを見切り、避けつつ先程のイアンの時のように投げナイフで反撃のジェシカ。
鞭で投げナイフを弾きつつ、ジェシカには自分と同じような先読み能力があると気付くボス。
しかしそれは普通、相当の数の戦場を生き延びなければ培われない能力であるため、ジェシカの先読みは先天的もの、それが技術としして身に付けた自分のものに勝る事はないと確信。
次の鞭の一振りも避けるジェシカですが、ボスはその攻撃と共にその背後に回りこんでいました。
鞭の柄についている刃でジェシカも勝又の二の舞になってしまうと思われたとき…。
ライナー
「ったく戦場の勇者は女子供にも容赦ねぇなぁ。ちったあ手加減してやったらどうだい?」
焼夷弾の炎に巻かれてやられたと思われたライナーが割り込み、ジェシカの窮地を救いました。
丸コゲになる所だったとはいいますがところどころに軽い火傷はあってもまだまだ戦えそう。
手加減発言にはお前たちのレベルが高すぎて出来ん、全力で潰すだけと答えるボス。
…ボスさん、先週の勝又との戦いで今使ってる鞭は練習中の武器とか言ってましたよね?…それって手加減になるんじゃ…という気もしますが。
まあそのツッコミはおいておいて、ライナーは自分がボスを倒すので、ジェシカはあのチビ(イアン)を追えと指示。
こっちも必ず止めるといってライナーの指示に従うジェシカ。
この俺は止められないというボスに、究極の傭兵はいつでも強気だが俺も処刑人になる前は“灰色の怪物(グレーモンスター)”と呼ばれていたと肩書きで負けてない事を主張するライナー。
しかしそれを聞いても、知っている、怪物退治をやってみたかったと、不敵な態度と余裕を見せ付けるボス。
ライナー
「ああ遠慮いらねぇぞ!!殺せるもんなら殺してみろ!!」
…ライナーさん格好良い。片手に銃、もう一方の手にはナイフを持っていることから、そのふたつを使い分けて戦うスタイルのよう。
彼は旧深紅の処刑人の中でも強者に当たるのでしょうか。…しかしボス・バレットの前では死に目しかみえねぇ…。
…そして一方で刺客ギャヴィンと戦っているコール。
近距離での銃撃を避け、この距離なら刀の方が速いとコールを切りつけるギャヴィン。…しかしその刀の一撃を回避しつつ、銃の柄による殴りと蹴りで反撃するコール。
接近戦も学んできたか、楽しませてくれるとギャヴィン。
一方、大型銃を持つ刺客に応戦しようとしていたゴードンですが、そこに弓使いの刺客ナム・ハルが爆弾をつけた矢を放ちます。
爆風で吹き飛ばされ、壁に叩きつけられるゴードン。大型銃の刺客は俺の獲物だ余計な事をするなといっていますが…。
そのゴードンの危機に気をとられたコール。そこに来たギャヴィンの刀の攻撃に刃は当たらなかったものの、その柄で殴られる形になり、意識が飛びかけます。
このままでは次のギャヴィンの一撃は避けられません。絶対絶命です。
しかし死ぬと思ったその時に周りの動きが遅くみえます。そして走馬灯のようにクリムゾンにきてからの事が思い出されます。
クリムゾンに喧嘩売りに行ったのが始まりだった、養父の元でガン・ショーをやっていればこうはならなかったのか…しかし深紅の処刑人になった事に後悔はないと思うコール。
コール
「彼らと共に世界を見て秩序を作り上げる」
「どんな現実をつきつけられ危険な目に遭っても本能がそれを望んでいた」
…そして銃から聞こえる血に従えとの声。
そして迫っていたギャヴィンの刀を超反応で回避、更に肘打ちで反撃。
馬鹿なと驚くギャヴィン。意識は切れかけている、次は仕留めると再び刀で攻撃しますが…。
コールにはまだその攻撃がスローモーションで見える模様。回避して更に銃の柄で刀を折ってしまいました。
聞こえる妖銃からの声。これが死に直面してこそ力を発揮するエマーソンの血を引くものの能力だと。
代々殺しを生業とし、多くの死線を乗り越え数多くの命を奪って来た、その血がお前にも受け継がれている、その全てを理解しろと続く銃の声
コール
「そうだ…俺は…大事なものを捨ててクリムゾンの下にやって来たんだ」
「親父が忌み嫌い捨てた銃にも手をかけた。その時点で自らの血を受け入れたんだ」
「それは今まで奪って来た生命の業をも背負う事」
「もう…死ぬ事すら許されない」
…そう理解したとき、初めてブラックウイングに触れたときと同じく現れる実父ウィル等妖銃に取り込まれた魂たち。
ウィル
「コール。よく決心してくれた。この銃(ブラックウイング)の主にふさわしい男になったな」
「だがこれからお前が進むのは棘の道。もっと強くなれ。その為に我々も手を貸そう」
「そして…我々を導いてくれ。更なる高みへ……」
…禍々しい黒い翼を形作るコールから溢れ出す圧力。
その圧力の前にはギャヴィンさえ悲鳴を上げて後ずさります。ナム・ハルも思わず再び爆弾付きの矢をコールに向けて放ちますが…。
コール、その矢を素手で捉えて掴んでしまいます。ナイスキャッチ…と同時に銃でナム・ハルの脳天を打ち抜いていました。
ナムがやられた事に驚き、今度は大型銃の使い手の刺客がコールを攻撃しようとしますが…。その瞬間に脳天を撃ち抜かれました。
コールは持っていた爆弾付きの矢をポイっと階下に投げつつ、後ろにいた大型銃の刺客を振り向きもせず撃っていたのです。強敵だった刺客二人、瞬殺。
圧巻のコールの実力に、かつて苦渋を飲まされたコールの養父ピース・エマーソンも振り向きもせずに投げた焼夷弾に弾を撃ちこんできた事を思い出すギャヴィン。彼の顔にある火傷の跡はこの時に負ったものと思われます。
ギャヴィン
「ピース・エマーソン。あの火の味、今でも忘れない」
「俺は奴より強くなる為に多くの修羅場を踏んで来た。幸いこいつは6発撃ち尽くしている」
「エマーソンの血統の奴に…俺は…負けない!!」
しかし現実は非情。そう思いつつ、挑みかかるもコールに銃の柄で殴り飛ばされるギャヴィン。
覚醒したコールの強さ、圧倒的!…というところで次回に続きます。
ついにコール覚醒。うん。その強さ描写に満足した。
この戦いの後なのにコールの強さに?…と疑問符がついてまわったノベライズも含めて、焦らされていた、これが見たかったんだなって思いました。
これなら満足にコールの相手になるのボス・バレット位に見えます。弾は全部撃ったんだ負けないというギャヴィンさんですがそういいつつ吹っ飛ばされてるし…。もう無理でしょうな。弾込めなおされてやられるか、それさえせずにこのまま殴り倒されるかどちらかですな。
ボス・バレットの相手をしているライナーさんも死力を振り絞っての奮戦でも足止め位でしょうし、この後の展開は自然の流れでコールVSボスになると思われます。過去編頂上決戦ですな。楽しみです。
…しかしこうなってくるとノベライズの微妙感増してしまいますが…。
とりあえず僕のノベライズ感想は
こちらです。
このコールの覚醒した強さは一先ずは一時的なもので、ノベライズ後の修練で完全に自分の物にするというオチ?
…うーん。ノベライズのコールも6連射スポットバーストショットも繰り出しているし、全く弱いわけではないのですが…。この感じの思ったとおりの覚醒コールの強さだと負傷する時点でアレっていうレベルなので…。うん。
…ノベライズの敵も弱いというワケではないと思いますが…。個人的感想だとその強さはギャヴィンやナム・ハル位かそのちょっと上くらいだと感じるんですよね。ボス・バレットクラスまで圧倒的には感じないといいますか。
…とにかくそういうノベライズとの絡みも含めどうなるかは本当の決着まで分かりません。次回もピスメには注目です。
・ピスメ14巻。
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