前回の話→
ACTION68感想リンク
…バケット特別隊の攻勢を凌いでついにSL列車で包囲を突破したニコラたち。
しかし、脱出出来たもののかなりの痛手を受けたとゴードン。…そのゴードン自身、左腕を切り落とされてしまったのですが…。
…エルトンはハッキリいってまだ息があるのが不思議なくらいな状態。
…そのエルトンが庇ってくれたおかげで助かったエイドリアン。
守る事が出来て良かったというエルトンにどうしてだと問います。そこまでして助ける必要はないのにと。
どうもこうもない、それが任務と答えるエルトン。
自分は未熟者、深紅の処刑人を名乗れる実力はない、ゴードンに迷惑をかけ、エイドリアンの父であるグッチにも幾度となく助けられたと語ります。
だが、今回エイドリアンを救えたのであの世でも堂々とグッチに会えると…。
エイドリアン
「お…おい死ぬな!頑張れ!!」
…エイドリアン、登場当初の寡黙な暗殺者の印象ホントに薄れたよ!超良い奴だよ!
いや、ヘタするとビートの死を引きずって無理に非情の銃士を被せているような感じのある現ホープや大食漢で銃で敵を殴り飛ばすヒロイン(?)な行動をとるニコラより正統派主役向きなキャラかも…。
それにまだ語りかけていた真実を語っていないというエイドリアンにそんな約束をしたなと返すエルトンが息も絶え絶えになりながら告げるのは…。
父グッチはエイドリアンが足元にも及ばない程の優秀な暗殺者で、死ぬなんて考えられなかったという事。そんなに優秀ならなぜ死ぬと聞き返すと…。
グッチを殺したのはエイドリアンの母、アトラだという事!
ゴードンがエルトンに代わって補足した話によれば、アトラはグッチよりクリムゾンファミリーとの決別を選び、止めようとしたグッチは殺されたと…。
グッチへの愛情よりクリムゾンへの怨恨の方が強かったというゴードン。確かにアトラのクリムゾンに対する憎悪は狂気的ですが…。
エルトン
「アトラは…自分の母親の意志を継ごうとしている。クリムゾンファミリーの滅亡を…」
「しかし…お前までそんな意志を継ぐ事はない…自分の…生きたいように生きろ…」
「お前がグッチの息子ならば…」
…このエルトンの最期の言葉は母を盲信してたエイドリアンにどんな影響を与えるのか…。
そしてアトラ。彼女が止めようとする夫を殺してしまう程クリムゾンを憎む理由。
それは彼女の母、つまりエイドリアンにとっての祖母にあるようですが、それは一体何なのか。
…そうして遂に息絶えるエルトン。
長い間ご苦労だった、お前は最高のパートナーだったと思いを巡らすゴードンでしたが…。悲しむ間もなくニコラが後ろから近付いてくる列車に気付きます。
…もう一両のSL列車を使ってバケット特別隊が追って来たのです!まだ終わってなかった!
しつこい!執念です。失敗しない部隊と言われているのを誇りにしているので、とことんあきらめるつもりはないようです…。
逃げ切れたという僅かな油断もあり、全開走行ではなかったニコラたちのSLに対して特別隊のSLは当然の全開走行で追いついてきてしまいました。
前回悔しさを露にしていた特別隊隊長のスティーブですが、幸運の女神はまだ俺たちを見捨てちゃいねぇと上機嫌。もう一両のSLが動いたのは彼にとっても予想外の幸運だったようで…。
スティーブ
「もうどこにも逃がさねぇ」
「女のケツを追いかけるのがこれほど面白ぇと思った事はねぇ」…ホントご機嫌だ…。絶対捕らえてやると息巻いてます。まあ一生の不覚!…と思ったらそれを帳消しに出来る目が出たならそうなりますか。
…この製材所の人たちの徹底しすぎてしまった仕事振りにはゴードンとニコラも参ってます。
…SL列車の火を入れておいてくれたのは良かったのですが…もう一台も準備万端にしておいてくれたのが仇。なんてこったい…。
こちらも速度を上げて引き離そうとしますが、石炭燃やして走る仕様ですので…。
今さら加速しても遅い、こっちは十二分にスピードに乗ったとスティーブ。…まあそうなるね。
ゴードンは重機関銃で後方の列車に銃弾を打ち込みますが突っ切って来ます。もう止まらない!
そのまま列車追突!すかさずニコラたちの側へ乗り込もうとする特別隊。
荷物を置いて来たから武器も弾薬も少ないとエイドリアン。ホープも同じでしたがやるしかないと。
ホープ
「これが本当に正念場だ。生きて兄貴に会いに行くぜ」…しかし今度はそこに砲撃!ここにきて現れたニコラを狙う第三者の横槍!
装甲列車でマウントタルカス軍が現れました。しかも恐ろしい数の兵士がいるようです。
強襲の軍に対してどうするかバケット特別隊メンバーがスティーブに聞くと…。
邪魔者は全員排除との答え。彼らにターゲットであるニコラを譲る気はまったく無い模様。つまりこれで三つ巴の状況に。
ホープたちのSL列車とそれを後ろからぶつかり押している形の特別隊のSL列車。特別隊はこのまま正面衝突の構えで、押されてるので選択肢無くニコラたちも突っ込むしかない状況。
しかし前になるニコラたちの列車はこのままでは無事では済みそうに無く…。激突する前に飛び降りるしかないとホープ。軍からの銃撃もある中、決死で飛び降りて列車から脱出!
そして列車激突!…装甲列車の先頭車両は横転し、暴走していたSL列車2両も止まります。
軍の兵たちはニコラの確保に動き出し、残りの連中は皆殺しにしろとの指令が飛びますが…。
そこに煙幕!皆殺しにされる役はお前らとスティーブと特別隊のメンバーが襲いかかります。
…ニコラたちとの戦闘で半数以下に減ってしまった特別隊ですが、煙幕に紛れ多数の軍を圧倒!
その様子を見てホープやニコラも改めてよく生きてられたと感じます。
…前回までの特別隊との戦闘ではスティーブ以外のメンバーは敵で無くなったような強さも見せていた二人ですが、実力全開になるまではその他のメンバーにも苦戦させられてましたし。
考えたらこの二人は並の決闘チャンプなら余裕で倒すような力量なので、スティーブはもちろん他のメンバー一人一人も相当なんですよね。薄らいでましたが。
そんなニコラとホープに後ろからも来るぞとエイドリアン。数のいる軍の兵たちはこちら側にも現れました。
入り乱れすぎてよく分からんがとにかく生き残ろうとホープ。応戦します。
そんな乱戦の中、エイドリアンの前に姿を現すアトラ。…これを乗り越えれなければコールには勝てないとかの理由で
…先のシーンで描写があったのですが、アトラは特別隊が使ったSLの外側の梯子に掴まってついて来てました。
特別隊相手に生き残った事に、腕を上げたと息子を褒めるアトラですが、何かに気付きます。そして僅かですが汗。
現れた一台の車。そこから姿を現す男。
飄々としており、彼女自身相当の力量の暗殺者であるアトラにさえ汗をかかせるその人物は…。
コール・エマーソン!髭剃ってるので一瞬誰かと思った。
ホープ
「あ…兄貴!どうしてここに!?」
まさかのラスボス登場!どうなる?
…という所で今回はここまでです。
…逃げ切って次の展開!…と思ったらまだ特別隊が追いすがってきて更にマウントタルカス軍も来て混沌としてきた所にコールまで現れて…。
…凄い状況になってますな。コールが来るとは思わなかったぜ…。
これでどうなるか次回も楽しみにします。
・最新10巻出たよ!
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