PEACE MAKER ACTION71:選んだ道 感想|迷宮ブログ 忍者ブログ

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主にウルトラジャンプ連載中の漫画、ジョジョリオン感想書いてます。住んでる地域のウルトラジャンプ発売が遅いので感想書くのも遅いですが。(毎月21日以降。)連載終了しましたが、皆川亮二先生のPEACE MAKERの感想は全話あります。

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PEACE MAKER ACTION71:選んだ道 感想

PEACE MAKER感想です!

ネタバレありなので良ければ続きを。












前回の話→ACTION71感想リンク

銃神コールによりバケット特別隊も軍も倒されてしまい、混戦状況は沈静化されましたが…。

ニコラに拘束されるかここで死ぬか選べというコール。

それに対しニコラは何とコールに決闘を挑んでしまいました。

ニコラ
「本当はG・O・D(ガンズオブドミネイション)の舞台であなたを葬りたかった」

…不殺の筈のニコラがあなたを葬ると言い放ちました。…そしてこんな味気ない場所で戦うなんて勿体ないが仕方ないと続けて黒い圧力を放ち始めます。

これまではホワイトウィングの使い手として天使の羽を得たような神々しい圧力を放っていましたがこれはそれとは全く異なり禍々しく、そして黒い羽と共にある人物を形作ります…。

ニコラ
「あなたがそれを望むなら見せてあげる…。あなたの父親の魂を!!」


…それはホープとコールの養父であるピース・エマーソン!

ホープ
「なんてこった本当に親父の魂が!?」
「俺があの銃(ホワイトウイング)を持っていた時は姿を現す事なんかなかったのに…」
「俺が…中途半端な人間だったから!?……いずれにせよもう…遅い…」
「俺は…もうあの銃を持てねぇ。もう親父の魂には触れられねぇ!!」


…驚き、そして涙を見せるホープ。…対照的に不敵な笑みを浮かべ喜ぶコール。

コール
「驚いたよ。まさか再びお目にかかれるとは」
「昔は一方的に弾丸を撃ち込んだが今度はちゃんと戦ってくれるのか!?」


…コールも黒い死神のような圧力を放ちます。

かつての親子対決では負い目もあり抵抗せずピースが倒され銃を握れない体になったのですが、そのピースが平和をつくるという願いを込めたホワイトウイングは今ニコラに継承されました。

その意思は何としても争いに満ちた世界を構築しているコールを止めるという事なんでしょう。

…葬るとまでいいきった事はコールは撃ち殺してという事?…コールの今纏う邪気を葬ると意味かもしれませんが…。

1章でこの銃を使っていたホープは撃つのは『人の皮を被った悪魔』だけと称していて、外道認定した相手は撃ち殺してました。

コールはもう人間じゃないとか言われてますし、実際その判定なら間違いなく悪魔認定ですが…。

…少なくともニコラのコールに挑む覚悟はピースの意思を継いでおり半端なものでは無いという事。

5年前にホープがピース・エマーソンの魂を見せると放った圧力はコールに下らんと否定されましたが、ニコラの今放っている圧力はそのコールが認めているので…。

そんなニコラとコール。2人の黒い圧力が対峙して場を包んだ後…。

コール
「……たしかに…お前の言う通りだ。2度に渡って味気ない場所で葬る事はないな」


…そう言ってコールの方から決闘を中止しました。…気迫では負けていなくともニコラ、今戦えば勝てなかったでしょうから命拾いした事になります。でも逆に言えば戦闘狂の気もあるコールにここで葬るには惜しいと思わせたという事ですね。

コール
「そのかわり……必ず連れて来い。次のG・O・Dの舞台EG(エンペラーガーデン)まで」


…これに必ずまたあなたの前に立つと返すニコラ。

…しかし次のクリムゾンの本拠地だというEGは次のG・O・Dの舞台では無かったはずでは?EGにつれていかれたらG・O・Dに参加出来ないとか言っていたわけで。

その辺を問うニコラに色々な都合で急遽変更させてもらったとコール。今年EGで行なわれる万国博覧会のブースを使って開催する事にしたらしいです。

コール
「各国が鎬(しのぎ)を削り造り上げた技術の見本市……」
「そんな最先端の場所で古くさい早撃ちを行う意味がどういう事か…」


…会場に来た連中は知る事になるだろうとコール。闇市か…とゴードンが話しかけます。

コールは万国博覧会の裏で大規模な兵器の見本市を行うつもりのよう。

そこで『小手先の技術ではなく己を鍛え上げた技術で人を殺す事がいかに崇高な事か』知らしめる為には博覧会でG・O・Dを行うのが丁度いいと考えたようです。

…そうして更なる兵器開発と戦争の世界を演出しようとしているのでしょう。

ゴードンはお前らしいといいつつ左腕を失った自らの負傷を見せ、運転出来る状態じゃないのでエルトンの遺体と一緒に運んで欲しいとコールに頼みます。

コールはそれを了承し、軍のトラックの一台を使って帰るようで、自分がここまで乗ってきた車はニコラたちで使っていいといいます。

要注意人物を野放しにして良いのかというゴードンにどうせこいつらはEGにやってくるとコール。

…まあG・O・Dでコールを倒すのが目的ですからやってきますね。それは。

そして最後にトラックに乗っての去り際にホープに声をかけるコール。G・O・Dに来ることを再確認して俺を殺すためしっかり調整して来いと。

…そして車はちゃんと返しに来いと。くれるんじゃなかったのかとコール。

今回のコールはちょっと人間っぽい感じも出ましたコレ。これまでは完全に超越者でしたが。

コールが去り、お言葉に甘えて車を借りましょうとニコラ。そうだなとホープ。

ホープ
「……しかし…EGまでの道のりは遠いぜ…」
ニコラ
「うん…想像してたより遥かにね…」


…これはもちろん単純な距離の事だけをいってません。地に転がるスティーブの死体を見る描写が入ってますので。自分達が散々に苦戦させられ、殺されていてもおかしくなかった強敵をコールは呆気なく葬ってしまったのですから実力差的な意味でも遠いという事ですね。


そしてゴードンに保護されたときに乗り捨てていたニコラの車の所まで戻ってきました。乗り捨てたのだいぶ前の回ですよ。こうしてみるとホントに長いことバケット特別隊と戦ってましたね。バ○タードのウリエルとの戦いに比べたら短いと思いますが。

…ここでニコラとホープ、エイドリアン、アトラは別れる事に。

半年後にEGで会いましょうというニコラに一人で大丈夫かとエイドリアン。これからどんどんとんでもない連中が襲ってくるかもしれないと。

心配してくれてありがとうというニコラに別に心配してるわけじゃないとエイドリアン。

…これはエイドリアン、もしや…。

ニコラ
「むしろ強者大歓迎!!残り少ない日数でレベルアップするには生半可な生活はしてられない」


…その狙われる身を修行に使おうという発想のニコラ。あなたたちもうかうかしてる場合じゃないでしょと言い残して自身の車で去っていきました。

しかしニコラは本当に成長しましたね。見事に主人公やってます。

アトラも大した娘とニコラを認めます。G・O・Dの舞台に立つようなら相当の手練れになっていると。

そしてアトラは私たちもどこかで落ち着いて今後の予定でも立てましょうと言います。


…そうしてやってきたホテルの部屋と思われる一室で、エイドリアンとアトラが話を。

エイドリアンを見直したというアトラ。そうは見えませんでしたが予想外だったというスティーブまで出動したバケット特別隊相手に生き延びたことを評価して合格、と言います。

いつの間にかかなり力をつけたという母に、エイドリアンは自分がエルトンに命を救われたという事を話ます。エルトンが父に借りがあるからといって身代わりで死んだと。

それを聞いてアトラは残念、やっぱりコールと戦うのは早すぎると話します。

そして納得したなら今回は予定通りホープに全てを託して、もしそのホープがしくじったら3年後あなたにというプランを続けるのですが、エイドリアンは…。

エイドリアン
「いや…それは無理だ……。僕は…今回のG・O・Dに出場する!!」

悪いけどそれだけは曲げられないと母に告げます。

あなたも親に逆らう年齢になったのかしらというアトラ。

むざむざ無駄死にすることはない、もっと冷静に物事を見つめなさいと説得しますが…。

…エイドリアンはアトラがクリムゾンへの復讐に走るのをとめようとした父を殺したと聞いた事を伝えます。アトラはクリムゾン一族への復讐に囚われすぎていると聞かされたと。

それを否定することなく肯定し、何か関係があるのとアトラ。

…そのアトラに対しそんな事は僕にとってもうどうでもいいと語ります。

元々父親の顔など知らない、僕の親は母さんだけでその教えを信じて生きて来た。いろんな暗殺術を学んできたのも全てはコールを殺すため…。

エイドリアン
「だからその役…誰にも渡すつもりはない!!特にあの…ホープ・エマーソンにはね!!」


そして言う通り今のままでは太刀打ち出来ないので、アトラの元を離れ一人で戦いの中に身を投じてみると決意を語ります。

…そしてアトラはこの息子の主張を認め、出発を見送りました。

エイドリアン
「ごめんなさい母さん。僕の我が侭を聞いてくれてありがとう…」
「あの男(エルトン)は言っていた。僕の生きたい様に生きろと」
「だけどこれが僕の選んだ道。生き方なんかそんな簡単に変えられない」
「必ず僕が母さんを解放する。クリムゾンの呪縛から」


…エイドリアンがホープに母の期待に応えるのは自分だと対抗心を見せていたのはアトラが母を思う自分ではなく実力に勝るホープだけを次のG・O・Dに参加させようとしていたからなのですね。

そして父の死の真相に母を問い詰めて怒るのではなく、エルトンの生きたいように生きろという言葉を受けて、自らの意思で父まで殺してしまった母の為に戦う決意をするというのが凄く良かったと思います。

あくまで母への思いは揺れない。かつて言ってたように積み重ねたアトラとの絆は確かなのでしょう。それはアトラの狂気とは関係無く。

そのアトラも今回の描写は息子を思う母親だったと思います。

そしてエイドリアンにはもう一つ戦う理由が。

エイドリアン
「ニコラ・クリムゾン…。あいつにはG・O・Dの舞台で死んで欲しくない」
「そのために…強くなりたいなんて…」


意外!それは恋ッ!…だと思うよ。何でこんな気持ちになるのか分からんと言ってますが。


…そして場面は更に良い感じにキャラ立ちしてきたエイドリアンからホープの側に。

尊敬していた養父ピースの意思をニコラがその魂を見せる程に受け継いでいたのを見てやはり思う所があったようです。

道を間違えたのか、もうあの銃に触れる事は出来ないのか…と。

…ピースはホープに銃技とホワイトウイングを託し、それで平和をつくって欲しいと願っていたわけで。

結局、5年前の事で一番折れて道を曲げてしまったのがホープだと感じました。逆に一番成長したのがニコラという。銃の実力ではなく、精神的な面で。

しかし、コールの姿を思い出し。

ホープ
「いや…迷うな。兄貴が待っている」
「中途半端な意思は命取り…。もう同じ轍(てつ)は踏まない」
「その日が来るまで……足掻けるだけ足掻こう…」


…自分は自分の今のスタイルをつきつめてコールに挑む決意をして、返せといわれていたコールの車に乗って出発します。


…そして場面はニコラの所に。案の定刺客に襲われ、戦闘中ですが…。

弾丸が持つかと思っていたところに、敵を仕留めているエイドリアンに遭遇。

エイドリアン
「か…勘違いするなよ。たまたまこの近くを通りかかったら銃声が聞こえたから…」


はいツンデレですね。ありがとうございます。ツンデレキャラとしても立ちました。

…そしてホープまで登場。

ホープ
「近場に手頃な戦場が見つからないならとりあえずお前のそばにいればいいかと…」


…あと半年どう修行しようか考え中でこうなったらしいです。

ニコラ
「……なにそれ!!ていうかこれじゃあ私の修行にならないし。いい迷惑だわ」


こうして結局また行動を共にする事になった3人。

次回からは新展開!…という所で今回ここまでです。


うん、いきなりコールに決闘挑んだ件は無難にコールが退く形で終わりましたね。

まあここで決闘しちゃったら意外だけど微妙ですし。お決まりだろうがG・O・Dで決着じゃないとね。
基本的に意外性で展開して盛り上げていく漫画じゃないと思うし。

それにいきなり対決の流れは1章でやってしまってて2番煎じですし。

3人が再び集まるのも良い意味で王道というかそれでOK!…という感じです。

バケット特別隊編ですっかり2章トリオとして定着したと思いますから。

特にエイドリアンはホントにキャラが立った気がしますぜ。ニコラも主人公してるし、3人の中では何かホープが没落気味になってる印象が。

本気ホープは3人の中で実力的に最強だとは思いますが、描写的には結局ニコラが助けた展開でしたし。うん。

次回はまたこの3人の道中が始まるのか、そこの描写は飛ばして一気にG・O・D編に入るのかだと思いますが…とにかく次回も楽しみです。




・ピスメ単行本10巻。バケット特別隊との死闘。

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