前回の話→
ACTION100感想リンク…アトラVSコールが激戦の末、コールの勝利に終わり、次にコールに挑むのはハイマン。
アトラに食らった毒による痺れは完全に抜けず、控え室では汗をかいていたコールですが、戦いの場ではそれを感じさせずやはり神かと解説されています。
対するハイマンは…。
ハイマン「己の信念を貫く為どんな相手であろうと決して逃げる事はしない」「そんなお前を凄く尊敬している」「だからこの俺の手で終わらせてやる!!」…コールに憧れていたハイマンですが、今でも彼を尊敬しているからこそ倒すと決意しています。
そして回想…。
アクアタルカスの最高司令官の地位から一転、賞金をかけられ追われる身になったハイマン。
追われる身でありながら臆せず堂々と決闘に参加して金を稼ぎ、銃の弾やパーツの調達と僻地に逃れる為の飛行機の手配したのですが…。
ハイマンを乗せた飛行機は彼を狙う者達の手によって落されます。…武器を調達したときの商人に密告されたのです。
下の世界は甘くない…カイルに言われた言葉がハイマンの頭に浮かびます。
負傷しつつも、墜落現場を襲ってきた追っ手を倒し、そして巻き込んでしまった飛行機の他の乗員たちに詫びるハイマン。
しかしそこに更なる追っ手が。しかもハイマン一人相手にどれだけの人員を投入しているのかというような軍勢。
…追っ手から命辛々逃げ延び、占領下のラゴウという地まで辿り着いたものの、その地のひどい有様を目の当たりにするハイマン。
アヘンで身も心もボロボロの兵士達、人身売買も公然と行われている無法地帯。
そんなラゴウで暴挙を働いているのはアクアタルカスの傘下にいた小国ケラートの兵士。
かつてその上にいる立場にいながらこんな状況は知らなかったハイマンは自身の無知を恥じます。
ハイマン「俺の目は…全然行き届いていなかった!!」…そんな中死体置き場にまだ生きている子供が。…やせ細って酷い状態ですが、死体の下敷きになっており、ハイマンに助けを求めてきます。
…助け出すハイマン。しかしそこにケラートの兵士が絡んできます。病気で壊れた奴は死体と同じだ、ここは我が軍が管理している、どこの馬の骨か知らないが余計な事はするなと。
兵士を殴り飛ばすハイマン。
ハイマン「馬の骨だと?お前らクズ共が何を言うか!!」
「たとえ全ての地位を失ったとて…誇りまで失ったつもりはない!!」…ハイマン格好良い。しかしこれでまた追われる事に。
そんなハイマンを助け、安全な所まで逃がしてくれた男が現れました。
難を逃れ礼を言うハイマンは名乗ろうとしますが、その男はハイマンがいろんな国から狙われている事を含めて知っていると話します。
それを知っていて助けたのかというハイマンに、最初はそんなつもりはなかったが、死にそうな子供の為戦った行動を見て考えが変わったという男。
…ハイマンここでその担いできた子供を下に下ろしてみますが…既に息絶えていました。
そんな余裕は無かったと思われますが、もっと気を使って運んでいればと後悔するハイマンに男は、子供の死に顔はとても幸せそうだと話します。ハイマンは彼を一人ぼっちで死なせなかったと。
パン「僕の名はパン・ジェシン。遺体は僕の村に埋葬しよう」…そうしてパンのいう村にやってきたハイマン。子供たちがパンを迎えにきますが、大男のハイマンの姿に驚きます。
パンはそんな子供たちに安心しなさい僕の友人だ、見た目と違ってとてもやさしい人だとハイマンを紹介。
…ここは身寄りが無くなった子や病気で捨てられた子をパンが連れてきて作った村のよう。僕も君と同じで見て見ぬ振りが出来ない性分と語るパン。
そうした子供たちがいることを、俺の責任、軍にいた時にもっと目を配らせていればとまた後悔するハイマンにそれは違うとパンは言います。
ラゴウにケラート軍が侵攻してきたのはP(フィリップ)・クリムゾンが死んだ5年前。
P・クリムゾンが生きている時はラゴウでもしっかり統治され、ケラート軍の動きも抑制されていたが、コールがクリムゾン総帥になってから全てが変わったと語るパン。
武器を節操なくバラまいたせいで世界が混乱してしまった、そうなるとこの地などひとたまりもないと。
パン「あの男(コール・エマーソン)にP・クリムゾンのような才能はない」「世界を見通す目などないんだ」…痛烈にコールを批判するパン。下の世界の惨状を見てきた者の言葉なのでしょう。
…場面がG・O・Dの舞台に移り、コールに戦う前に話がしたかったと告げるハイマン。
人が武器を手放す日が来るまで武器を売り続けると言うコールの考えに乗り、最高司令官時代、クリムゾンから武器を買いまくっていたハイマン。
圧倒的武力でタルカス全土を統一し強固な地盤を築こうとしたが、国民はそんな事は望んでおらず、結局国を追われたと語ります。
ハイマン
「結局俺は…遠い理想ばかり見据えていて足下を見ていなかった。それは…お前も同じ」「俺達は……世界を引っ張る器ではない!!」…そして再びハイマンの回想。
銃声を聞きつけ、付近のオノ村の様子を見に来たハイマンとパン。
こんな奥地にケラート軍が来る事はないんだがというパンにまさかと思うハイマン。
…やはりハイマンの賞金目当てでケラート軍は動いていました。オノ村でハイマンが匿われていると誤解しているようです。
村を焼き払ってもハイマンを燻り出すなどというケラート軍に黙ってられず飛び出すハイマン。
次々と兵を倒すも、弾丸を撃ちつくしピンチ!
…そこにパンが鮮やかなナイフ捌きでハイマンに襲い掛かる兵を撃退!
他の兵が来る前に逃げるんだというパン。逃げつつ無謀な行動を詫び、凄腕だったパンに一体何者?…と尋ねます。
パン「僕は元“深紅の処刑人”。P・クリムゾンに仕えこの地域の治安を監視し守っていた一人だ」「しかし今はクリムゾンに見捨てられた身。力のない只の村人だ!!」…元深紅の処刑人の一員だったパン。
君をかくまったという誤解で村が焼かれたが君のせいではない、君の行動を止められなかった僕のせい、と語ります。
パン「ハイマン、もっと冷静になるんだ!!今君が暴れてもなんの解決にもならない」「君は…まだ学ぶべき事がいっぱいあるようだ。もっと強くなる為に……」…パンと出会ったハイマンの回想はまだ続きそうですが、今回はここまでです。
今まで詳細が語られなかったハイマンが打倒コールを目指す理由が明かされ始めました。
パン・ジェシンは前回も書いたと思いますが、ハイマンが『遺志』を継ぐと言ってたので、続く回想で死んじゃうんだろうなぁ…と思います。
戦争まみれの世界も必要悪としてやってんだというコールの思想を具体的な実体験を経て否定し倒しにきたのはいいですね。
ハイマンの回想の続きも気になる所ですし次回も楽しみに待ちます。
・ピスメ15巻。
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