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身寄りのない子供たちを引き取って暮らす元深紅の処刑人、パンに出会ったハイマン。
彼との出会いで己の無知をしり、コールには俺たちは力を使う側で世界を引っ張る器ではないといい放ちます。だからこそ力比べに来たと。
ほんの数ヶ月だが濃密に鍛え上げたレフトドローを尊敬するお前にぶつけると続けます。
ハイマン
「だが…殺されんぞ!!この腕にはあらゆる想いと責任が詰まっているんだ!!」
…そして再びハイマンの回想に。
ケラートの軍から逃れる為、パンや子供達は隠れ住んでいた地を離れる事に。
そうなってしまったのはハイマンがケラート軍の横暴に怒り、発砲してその存在を知らしめてしまった為です。
ハイマンはその事を俺のせいでと悔やみますが、起こしてしまった事を悔いても仕方無いというパン。子供達もハイマンを責めるどころか逆にいつまでもくよくよするな、これくらいなんとも思わないと励まします。
大事なのは助け合って生きる事で、人の気持ちを理解して心が壊れたら補ってあげることだとパンに教わったと子供達の一人はいいました。
パンの教育で子供達は非常に逞しく育っていたようです。
逃亡中、パンに今後の事を聞かれ、コールのように世界中敵に回しても堂々と生きるつもりだったが、現実は甘くなかったと語ります。
コールを目標としていた事をおまえにとってはいやな名前だったと詫びるハイマンに、パンは気にする事はない、コールは本当に強いと語ります。資質もあるがよくあそこまで己を強靭に鍛え上げたと。
…しかし資質ではハイマンも負けてないと続けるパン。
対峙するものを圧倒するハイマンの闘気は本当に凄いが、君はその闘気を無駄に放出し過ぎだと続けます。
そして自身のハイマンを凌ぐ早撃ちを披露し、君に必要なのは闘気のコントロールだと続けます。無駄な闘気は本来の動きを鈍くすると。
パン
「君がその溢れ出す"闘気“を意識的に操る事が出来れば」
「君の強さは僕はおろか……あの男(コール・エマーソン)をも凌駕出来るはずだ!!」
…そして逃避行は続きますが、ケラート軍の包囲網は予想以上で国境への道は塞がれてしまっていました。
これ以上迷惑はかけられん、自分が奴らを引きつける間に突破しろと促すハイマンですが、犬死するだけ、冷静になれとパン。
パンはかつて仲間と共に無謀な戦いに挑んだが生き残ったのは自分だけだったと自身の経験を話し、君の逃亡を補助したのもあるがケラート軍とは自分も元々仲が悪いので一連托生と続けます。
パン
「人生が上手く行く事なんてほとんどない。心が折れそうになる事の連続だ。」
「だからこそ耐える力が必要なんだ」
「耐えて助け合い生き抜く事。その繋がりが人をさらに強くする」
…そうして皆で協力しつつ、遂に橋を渡れば国境越えというところまできたのですが…やはりそこにもケラート軍の非常線が張られていました。
橋を渡らないにしてもその川の幅は広く、流れも速い為、ここまでの過程で疲労もある子供達に渡らせるのは不可能。
不本意だが力で突破するしかないとパン。だが銃弾は回りの敵を呼ぶ為、隠密術が得意な自分一人でいくと橋を見張るケラート軍に単身で挑みます。
ナイフ片手に兵達を倒していくパン。返り血を浴びたその姿に、こんな姿あの子たちには見せられないと思いますが…。
少し離れた所で隠れていた子供達が用を足しに行っていたケラート兵に見つかる不運!
本部に連行するのも面倒なので処分すると子供達を殺そうとするケラート兵を身られたくなかった姿を晒し戻ってきたパンが撃退!
しかし、敵に信号弾を撃たれた上に、余裕がなかったのでやむを得なかったと思いますが発砲もしてしまった為、援軍もすぐ来ると思われる状況。
…しかもパン自身、右足に銃弾を受けてその足の骨が砕ける負傷…。
この足で逃げ延びる事は不可能、自分はここで敵を足止めするというパン。
俺が担いでいくというハイマンや僕達も残るという子供達に駄目だ、行くんだと指示…。
パン
「言ったろ?大事な事は生命を繋ぐ事。僕の魂は既にお前達の中に生きている」
…自分の単独行動と思わせれば追跡も止められると話し…そしてハイマンに子供達の事を頼みます。
そしてもう一つ。パンが集めていた決闘チャンプ証明書をハイマンに託します。
証書を集め、G・O・Dに参加し、それで何かが変わると信じてコールに挑むつもりだった事を話し、こんなことを託すのもどうかと思うが君は最強の銃士になれるというパン。
そしてかつての仲間も今回と同じ事をした、その時に生きて再び出会えたら酒を奢れと言ってたと語ります…。
パン
「僕も…言っておく」
「生きてEG(エンペラーガーデン)まで辿り着けたらその証書は返してもらうから……」
…しかし、パンはG・O・Dの舞台に現れなかったので、やはりここで散ったという事でしょう…。
…パンの犠牲で逃げ延びたハイマンと子供達。
自分たちはパンに暮らし方も教わっているから大丈夫と、子供達はハイマンがパンの遺志を継ぎ次のG・O・D開催地、EGに向かう事を促します。
…でも絶対に帰ってきてといわれるハイマン。そして子供たちはハイマンの手にそれぞれの手を重ね、この手が誰よりも早く動くようにおまじないをかけるといって祈ってくれました。
…場面がG・O・Dに戻り、改めてこの腕に色々な思いと責任が詰まっていると感じるハイマン。
昔はこの腕で多くの国民を支えていると思っていたが、その重さは俺の腕で支えられるものではなく、いろいろなものをこぼしている事すら気付かなかったと語ります。
そしてパンや子供達から受け取った思いの事でしょう、今しっかり握りしめているものはこぼすわけにはいかないと続けます。
…ハイマンの話を受け、コールは所詮は人を殺す為に育んできた腕、いろいろなものをこぼしている事は分かっていると認めつつも…。
だがパンやその遺志を継ぐハイマン曰く、うまく世界を回していたという人物、フィリップ・クリムゾンは人間には余る力を持ち、それがこぼれた時は全てが消滅する世界を築こうとしていため、この手で殺したと告げます。
その責任は全て俺が継いでいる、どんなに多くのものをこぼそうと信念を貫くだけ、そう言い切るコール。それが気に入らないならやる事はシンプル。扉は開けていると。
コール
「俺を…殺せばいい。その…人殺しの腕でな」
世界を回す者としての問題を指摘されても退かぬコール。
そしていよいよハイマンVSコールの戦い開始!…という所で今回はここまでです。
回想終わり、次回はハイマンVSコールです。
銃士同士の対決で久々に純然な早撃ち1発勝負になる…?
…とにかくハイマンがコールに挑む背景は明かされましたが、アトラの毒で弱らせられたとはいえ、スティーブやホープorニコラと戦う前にコールが負けるとは思わないので、ハイマンどうなるのか…。ただではやられないと思いますが…。
…とにかく戦いの行方は次回ですので、再開するジョジョリオン共々楽しみにします。
・ピスメ単行本15巻。
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