前回の話→
ACTION98感想リンクコールは大会の不祥事の侘びにと現在勝ちあがってきている5人全員と戦うと宣言しました。
その死闘必至の連戦がG・O・Dの舞台で始まろうとしています。
…一番手はアトラ。息子エイドリアンは自分がこの舞台に立ち、銃神コールを葬るつもりだったのに母に負けてその役を明け渡した自分がつくづく情けないとニコラに語ります。
これで母が負けたら世界一の親不幸もんだというエイドリアンにニコラは、そんな事言ったら私も親にずっと心配させたまま死に別れた、同じようなもんと話します。
ニコラ「でも…それで教えられたわ。生命…意志を継ぐ事が…いかに大事かって事を…」…アトラがエイドリアンの腕を壊すことで生命を繋いだ、それは誰も銃神を倒せなかった時、意志を託すためだというニコラ。
そして続けて、もし誰かが銃神を倒せたら時代は大きく変わり決闘も時代遅れの愚かな行為になるはずだからあなたが暗殺者とは違った道を進む事を視野に入れて腕を壊した、時代の変化に対応出来る強い人間になって欲しいという意図があったんじゃないかと自分の推論を語ります。
それを密かに遠巻きながら聞いていたアトラ、ニコラの推論が正解で言いたかった事を伝えてくれた、これで思い残す事はないと決戦の舞台に向かいます。
アトラ「クリムゾンに対する怨恨など私一人が抱いていればいい。」「私が“銃神”を葬り世界をクリムゾンの呪縛から解き放つ!!」…会場に集うG・O・D勝ち上がり組5人。司会より改めて今日の決闘の概要が語られます。
前代未聞で5人全員にコールと戦う権利が与えられているという事。
一番手アトラ、二番手ハイマン、三番手スティーブ…。
そして残りの二人。ニコラ本人の申し出によりニコラとホープが戦って、その勝者がコールに挑むという形です。
観客席。ニコラとホープが戦うなんて辛いというミクシーさんに、気持ちは分かるが勇気を持って見届けようとカイル。
カイル「あいつらが好きならばどんな結果を迎えようとあいつらの生き様を…妬きつけよう」…そして試合開始が告げられ、5人の内、まず戦うアトラ以外の4人は闘技場を出ていきます。
その際、アトラに声をかける旧知の関係のスティーブ。昨日も言ったが奴は俺の獲物、殺すなと。
アトラはそれは私に死ねと言ってるのよね、要望には答えられないがその怒りは受け止める、あなたも一緒に殺して…と返します。
そんなアトラにせいぜい頑張れといいつつ、内心スティーブはこの女なら銃神に勝ってしまうかもしれんと考えます。
スティーブ
「あいつと初めて敵として接触した時……俺達は見事に手玉に取られた」「俺が何とか任務を遂行したが」「あの女一人に自慢の部隊が死人も出さず完全に機能停止に追い込まれた」「まさに魔術師。隠されたポテンシャルは計り知れない」決戦開始。コール登場。恐怖感も威圧感もない、ある意味不気味な静かな入場です。
過去のコールと比べ、随分大人っぽくなった、それだけキャリアを重ねてきた証拠かと思うアトラ。でもそれは私も同じと。
幼い息子を抱え守りつつ、仕事をしては増える敵や刺客を全て排除して生き延びてきた日々。
息子エイドリアンも成長して、更なる成長を促すためにホープを仲間にした。
しかし成長を促し過ぎたのか、言う事を聞かずコールに挑もうとする息子を止めるために刃を向けるしかなかったとこれまでを振り返ります。
しかしそれも全てこの場でコールを殺すためだと思い返すアトラ。
アトラ
「あなたに恨みはない」
「しかもあなたを殺せば父の思惑通り大量破壊兵器が世界を席巻するかも知れない」「でもね…私はクリムゾンを潰すためだけに生きて来た。もう後には退けないの!!」…今こそ母と夫の復讐を成し遂げると決意を新たにするアトラ。その彼女が繰り出すのは…。
G・O・D初戦にて何の動作もなくアルゴ・カッサーノを葬ったように見えた暗殺術。その正体はアトラ特製の靴!
氷で固めた速攻性の猛毒アコニチンを音の出ない圧縮空気で撃ち出せる仕掛けが仕込まれていました。…確かにこれは怖い。暗殺されるよ…。
アトラ「長年磨いてきた暗殺術。あなたに……見破れる?」見えぬ猛毒を撃ち出すアトラ。しかしコール、全て丸見えだとその軌道を読み回避!そしてそのままアトラの脳天に銃撃!…したのですが。
アトラ、身を屈めてコールの必殺のはずの銃撃を回避!
いつものコールならそのアトラの動きに対応して当てる事が出来たでしょう。…それ以前に動くより速くアトラを撃てていたかも知れません。しかし…。
そのときコールが感じた香り。それは調香術によるもの。
深紅の処刑人、ピーター・エンフィールドが用いた、人の感覚や神経を狂わせる香料を扱う調香術!本家のピーター程ではなくとも、アトラも調香術を扱えたのです!
足の仕掛けが見切られるのは織り込み済みで、それにより注意を逸らして調香術による香料をコールに嗅がせるのがアトラの真の狙い!
アトラ「あなたのいる場所が風下だって事。それだけで暗殺術は何通りもあるのよ」「私の罠にかかりあなたの感覚は狂い始めている」…アトラ、この機を逃さず投げナイフ連弾!これまでない銃神の攻め込まれる姿に驚く観客。本当に歴史が変わるのかと。
しかしコールは投げナイフ攻め全弾回避!調香術により、感覚が鈍っているはずなのに全て避けられた事に驚くアトラ。
コール「やってくれたな。アトラ・クリムゾン。見事な連携攻撃だが」「これ以上好き勝手はさせん!!」邪気と形容される黒いオーラを放つコール。以前の描写ではその邪気に阻まれればマウントタルカス軍も一発の弾丸も当てられず、コール一人に壊滅させられました。
その事をマウントタルカス軍全滅の場にいたスティーブは思い出し、こうなるとナイフも当たらねぇ、どう出る?…とアトラの次の手を窺いますが…。
アトラはそのスティーブのお株を奪うかのように彼と同等のスピードで一瞬で間合いを詰める!
アトラ「近距離戦ならあなたの邪気も関係ない。そして…ここは本来の私の間合い」「さぁ勝負よ“銃神”!!」…コール相手に一歩も退かず、猛攻のアトラ!!…この攻めに対し、コールはどう出るのか…?
白熱の戦い途中ですが残念ながら今回はここまでです。
今回はいつも以上に面白かったです。
アトラ強え!スティーブが言うように、以前から底知れない感じでしたが、これまでで一番覚醒後のコールを手こずらせてます。
…いや、実はノベル版の敵はコールを負傷させてたりするのですが、そちらは強さ描写に?…となってしまいましたので。
アトラはエイドリアンを圧倒したりこれまでの描写で相当に格が高い感あったので、コールに対抗出来ても納得感あるんですよね。
…でもここでコールに勝つのはないでしょうから、アトラ死にそう感もハンパないです。相当善戦するがしかし…という感じで。
…しかし、これでアトラが負けた後、ハイマンどうするのか…。いや、ハイマンも強いですが、アトラより強い印象はないので…。誰もコールを倒せねえ感が更に高まるな…。
とにかく次回、連載100回記念で巻頭カラー。アトラVSコール決着だと思うので見逃せないです。
・ピスメ14巻。来月15巻出ます。二つ合わせればコール過去編は網羅できそう。
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