前回の話→
#041感想リンク
…大年寺山愛唱のスタンド攻撃により窮地に陥っている康穂&つるぎ。
愛唱のスタンドは呼吸に反応して発生する渦による自動追尾の攻撃で、状況の打開には本体の愛唱自身を叩かねばならないとつるぎが感じたのが前回までですが…。
…今週でまず語られるのは愛唱の過去。
現在はマンションになっている眺めの良い丘の上に立っていた家に住んでいた愛唱。
この頃の愛唱には恋人がおり、この指の外側の世界…全てくらい大好き等といってその家でイチャついていましたが…。
そんな彼女に秘密を黙っているのが苦しいと愛唱は岩人間である自分の事を打ち明けます。
1ヶ月くらい実家に帰るといっていなくなることがあったがそれはウソと切り出し…。
愛唱
「オレさぁ…『生まれたときからの特別な体質』がある。」
「一度眠るとまるまる一ヶ月間目が覚めないんだ」
「『一瞬も気付かずこの皮膚が岩みたいに硬くなって眠りつづける』」
「肉体の寿命はとても長く」
「厳しい天候や環境にも強いんだが学校に行ってるっていうのもウソだ」
「毎日通学なんて出来ない。学歴をごまかして資格を取って生活する」
…そんな愛唱の告白をそれより変なヤツいっぱいるぅぅ…等といって気にしないという彼女ですが…。
気にする所かその愛唱が眠る一ヶ月間で、もらっていた鍵を使い、他の男を愛唱の家に連れ込んで浮気するという有様…。…これは愛唱哀れ…。
…そして過去回想が終わり、現在の愛唱は…。
尾行者(康穂&つるぎ)を攻撃している自身のスタンドがなかなか戻ってこない為、呼吸に反応するという自動追尾に気付いたかと察する愛唱。
スタンド名も明らかに。『ドゥービー・ワゥ』です。
愛唱
「だがいったいこれから『何秒間』…。呼吸を止め続けていられるかな?」
「逃げてみろよ。走れば…走るほどにな…」
…確かに呼吸を止めればスタンド攻撃の渦は弱まり消えますが、それで終わらず再び呼吸すると渦が発生すて攻撃再開するという厄介さ。愛唱のいうとおりいつまでも呼吸止めてもいられません。
…そんな厄介なスタンド、ドゥービー・ワゥの攻撃を受ける康穂&つるぎ。
康穂は雑誌を丸めてそれを口に当て呼吸→その呼吸に反応して雑誌に渦として絡まってくるドゥービー・ワゥをそのまま乗っているバスの窓から捨てる…で攻撃を遠ざけますが…。
しかし追尾は終わらずバスの車体を渦がガリガリ。しかも新たに呼吸によってバス車内に新たな渦が生まれつつあり…。
とにかく今のうちに深く息を吸えるだけ吸って…と康穂。
…前回の話から折っていた折り紙の車をスタンド、ペーパー・ムーン・キングの能力で走らせるつるぎ。この折り紙車が逆転への切り札となりそうですが…。
…そしてバス内にも発生して襲ってくる渦にから逃れる為、息を止めて次の停車場所にて外に飛び出す二人。降りたのは『元櫓消防署前』。
…ここで再び場面は愛唱。その過去の記憶の続き。
…愛唱の秘密を知った彼女は男を連れ込んでの浮気にあきたらず、土地の権利書を奪って金に替え、愛唱は岩になって寝ているのをいい事に生き埋めにして逃げました。
…今はマンションになってるってそういう経緯ですかい…。酷過ぎるぜこれ…。あんまりだ。この愛唱の彼女だった女は吐き気を催す邪悪だぜ…。
…結局愛唱は夜露に助けられて命は助かったものの、安住の地は失いました。…これはもう普通の人間に対して不信になるだろ…。
恩人であり、同種族である夜露。その夜露とは今連絡がつかず…。もう会えない気は強くすると愛唱。
夜露が少なくとも連絡も出来ない状態になったのは何者の仕業か、必ず突き止めると決意しますが、そのとき…。
愛唱は常敏の姿を町中に見つけます。あたりを見回し、どこかへいこうとしているようですが…。
…そして場面は再び康穂&つるぎの所へ。呼吸を止めつつ、消防署を目指して走る二人。
呼吸を止めていると、ドゥービー・ワゥの渦巻きは小さくなっていきます。ついには消えます。
そして消防署に停めてある救急車のなかにあった酸素ボンベで、呼吸をすることにも成功。
これで万事解決!…とはいきませんでした。
酸素ボンベの呼吸でも渦は再発生!…口元を渦で切りつけられる康穂。
スタンド、ペイズリー・パークでまだ小さいスタンド渦を直接殴り、地面に叩きつけますが…。
ダメです。渦は呼吸とともに大きくなり、再び襲い掛かろうとしています。
本気で殺そうと追ってきている、始末するためのスタンド能力と再認識の康穂。
もう走るのは無理、逃げ切れないとつるぎ。
つるぎ
「あたしのうちには…『東方家』には…」
「床下の雨もりの黒いドロの中のように何かが蠢く世界があった」
「定助が蓋を開けてしまったのか…あたしが突入してしまったのか!?」
「もう後には戻れない……。この『本体』をやらなきゃあたしたちが殺られる…!!」
…そして追い詰められた二人の前に現れたのは…常敏とその後を追って来た愛唱!
自分を尾行し探っていたのが常敏の息子だった事で、常敏に怒りを見せます。
夜露の行方不明にも関わっているであろう事を親のあんたは知らなかったことにしておいてやるが、もし夜露が死んでいたらあんたも許さないと常敏に詰め寄る愛唱。
これに対し、あたしの父さんは絶対あたしを守る、味方だとつるぎ。
愛唱は親にコソコソ隠れてやってて良く言う、そういうのは不可能と言い、常敏にこの件はあんたの責任で終息させてもらう、あんたの息子だがこのまま始末する、そういう契約だったはずと問いかけます。
始末する許可を出せと常敏に迫る愛唱。答えぬ常敏にさらに声を荒げ、襟首をつかんでいますが…。
ここでつるぎの元に折り紙車が戻ってきます。
つるぎ
「これで勝った!『ペーパー・ムーン』禁じ手だけどやらなきゃ殺られていた…」
「光で照らされたなら…あたしはその中へ進むッ!!」
…つ、つるぎが格好良い…。勝ち宣言のつるぎが行った仕掛けとは…。
返事をしない常敏に苛立ちも最高潮の愛唱ですが、その常敏の前に立ったのが運のつきでした。
常敏の後ろを常敏がすれ違ってるのを見る愛唱。何をいってるのかわからねー系の説明ですが実際に愛唱がみたのはその光景。
そして愛唱を無視して動きだした常敏に『轢かれる』愛唱。
つるぎ
「ペーパー・ムーンの『おり紙』が町を走る『バス』を全て同じに見えるように認識させた」
「『バス』があたしの『お父さん』に見えるように…」
「大年寺山愛唱……。あいつは『バス』を追いかけてここに来て…。」
「『バス』に向かって会話していたんだ」
…愛唱が常敏だと思っていたのはバス。轢かれて岩となって砕け散っていく愛唱…。
…結局、ペーパー・ムーン・キングの能力を気付かず食らってたのが愛唱の敗因。
愛唱との戦いに決着をつけたところで次回に続きます。
これで愛唱は退場だと思われますが、明らかになった過去はかわいそうだったです。
…本文にも書きましたがこれは普通の人間に対して不信になってたのでは。夜露がいない事に動揺してましたが、同じ岩人間の彼がそんな中で信じられる仲間だったからでしょうか。
そして結局つるぎの仕掛けだった為、わからずじまいでしたが、常敏が岩人間たちとの契約と家族とどちらを優先するのかというのは気になります。おそらくは家族だと思いますが。
ならば事情を説明すれば常敏はむしろ味方になる…?
しかし夜露はその最期のときに定助に対して、どうせ東方家に裏切られるといっているので、少なくとも常敏が知る事実も踏まえると逆に憲助やつるぎが定助に協力は出来なくなるという事態になるのか…。
問題は常敏が何の目的で岩人間たちと契約していたかですね。ロカカカ絡みなのは間違いないと思いますが…。
とにかく愛唱を倒し、これでまた話が動きそう。上に挙げた常敏の事とか気になる点は色々あるので、次回も楽しみに待ちます。
・ジョジョリオン9巻。
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