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#29感想リンク
八木山夜露の『同一の物が加速して集まってくる』というスタンド攻撃に晒された定助と憲助。
定助
「物質の終わりの終着点ッ!最後の最後まで肉体の組織を押しつぶそうと集まってくるッ!」
「まるで『重力の愛情』だ。逃れるには射程距離から外に逃れるしかないッ!」
…とことんこの集まる能力に苦しめられた定助の感想。憲助の協力もあって何とか地下に突入、射程外に逃れる事が出来たのですが…。
そこにいたのは定助をここに誘い込もうとしたつるぎ。夜露に自身に降りかかる奇病の治し方を教えてやると言われての行動のようですが…。
泣き喚くつるぎにいずれ病気になるというストレスは理解している、怒っていないと語りかける憲助。
だが勇気を持て、東方家6代目長男として試練を乗り越えなくてはならない、男になれ、そう続けます。そして最後にこのオレが必ずおまえを守ると。
そのままつるぎを抱きしめ、落ち着かせる憲助。泣き止んだつるぎにここに連れ込まれたと思われる康穂の行方を聞く定助ですが…。
無事だけど疲れて眠っていると部屋のドアを指差すつるぎ。
疲れて眠ってると言われて少しためらう定助ですが、やはり無事な姿を確認したい気持ちが勝ってドアを開けます。
…康穂はスヤスヤ寝ていました。その姿を見て癒されると定助。
ちょっとワザと音を立てて起こしてみようかな…等と本来の目的を忘れそうになる定助ですが、そこは夜露の部屋だったという憲助の言葉に我に返ります。
八木山夜露とは東方家を現在の東方家の建築設計をした男。
憲助曰く、3年前に突然現れ、東方家の新改築のために何人かの建築家に家を設計させていた際に気に入って選んだのが彼のものだったといいます。
若いが建築家としては有能で、今の夜露が建てた家は震災でもガラス1枚割れずビクともしなかったとか。
『フロンクロイドライト風』というのも気に入り、駅前のフルーツパーラーの仕事も任せたそう。
…そしてそのフルーツパーラー設計の時、震災の前まで夜露にこの地下を使わせていた事も明らかに。
しかし、あくまで憲助は夜露と仕事上の付き合いで人間的に深い事は何も知らないといいます。
つるぎにヤツに何を言われた?…と詳しい話を聞く憲助。
夜露が石みたいにコチコチ、シワシワになって死にそうな犬を目の前で治したのを見たとつるぎ。
…このつるぎのいう犬って何話か前に出てたイノシシが混ざったような変な犬!再登場!
とにかくその光景を目の辺りにしたつるぎに
八木山
「『東方家』の長男は代々11さいになると病気になるのだろう?『治す』方法を教えてやる」
…そう言いました。教える為の条件が定助をおびき出す事だったと。
つるぎはあくまで定助はよその子、差し出すのは全然平気と思ったから取り引きした、今でも同じことを思ってると語りました。
…まあ病気に怯える子供からしたらそういう極端発想になっても仕方無いか…?
どっちにしろこのつるぎの考えに、バツが悪そうに定助の方を見る憲助。オホンと咳払いで仕切りなおして、実際にどうやって犬を治して見せたのかをつるぎに問います。
つるぎの答えは『何か』を食べさせていた、と。それで犬の病気は治っていたようなのですが…。
それだけか?…と憲助はそんなもので治るかという印象を持ったよう。
つるぎは『何を』食べさせたのか凄く知りたいといいますが…。
その二人のやりとりに対し、今は犬や病気はいい、知りたいのは八木山夜露の『動機』と叫ぶ定助。
定助
「確実にオレを殺したがっているッ!!計画的で躊躇もしていないッ!」
「冷静だが強い決意をヤツに感じるッ。オレを狙っている『理由』は何だ!?」
この定助の叫びに今まで重要とも思っていなかったので見当もつかない、だがすでにオレの家の近くにいてお前を待っていたようだと憲助。
…話題を変えて地下への入口は入ってきたハッチ1箇所だけかと確認する定助。
あたししか知らないが外に地面に亀裂が入ってる所があるとつるぎ。そこから地下に繋がっているという事でしょう。康穂が初めてこの地下に来たのは穴に引きずり込まれて、でした。
一抹の不安を感じ、寝ている康穂の様子を見る定助ですが…。
康穂がいない!
…これは定助を再びおびき出す為の夜露の手によるものでしょう。
康穂を利用する事に許さないと怒りを見せて跡を追って行こうとする定助を憲助が止めます。
憲助
「オレが追うッ!!どけっ!この『現場』をかき乱されるのは困るんだよ…!!!」
…ついに憲助のスタンドがベールを脱ぐ!ここまで出てもチラッと腕だけとかでしたからね。
その名は『キング・ナッシング』!
憲助
「『匂いが見える』…。遺留品からの『匂い』の形がな…」
その能力は遺留品の匂いから、そのジクソーパズルが集まって出来たスタンド体による形をともなう追跡が出来るというもののよう。
残されていた康穂の靴を遺留品として追跡を開始するキング・ナッシング。八木山を倒すためその後を追う定助と憲助。
ハッチの外は確実にやられる、ヤバい、八木山夜露の『位置』は絶対にわからないとつるぎ。
今なら康穂の身体にヤツが触れており、彼女から夜露の『匂い』がつかめると返す憲助。
あいつの狙いは『定助』だけ、なぜワザワザ危険を冒すんだというつるぎに
憲助
「つるぎ…!ここは東方家の敷地だ。お前の家で黙って勝手なことをするヤツを許すな…」
「いいな!」
…やだ。何か憲助格好良い。もう完全に味方でOK?
罠の匂いもプンプンだが姿と匂いをつかむチャンスも来ているので、このまま倒すと憲助宣言。
…おそらくギリギリのせめぎ合いになる、康穂ちゃんを見つけた時がヤツの『匂い』の特定となり、同時にヤツは姿を隠しておまえに近づいてくるのだろうと定助に注意を促す憲助。…逆に倒すチャンスもそこだという事に。
キング・ナッシングは果樹園を越えて海岸の方へ向っています。
追跡しつつ、東方家の病について定助に語る憲助。憲助も11歳の時に発病したと。
憲助
「オレの時はオレの母親が『身代わり』になってくれた」
…やはりか…。これまでは身代わりで治していた確定です…。
憲助
「知ってるよな…?『等価交換』…。」
「震災で土地が隆起する前もこの土地は『等価交換』が行われる場所があった」
「東方家はこの土地に住んでいる。」
「『レモンがオレンジ』に交換され…『レモンとオレンジ』が入り混じる」
「誰と決まっているわけではないが…」
「『長男』を守るためにそうではない身内の誰かが……『病気』を『等価交換』する」
「それが我々の先祖代々自然に行われてきた『慣わし』だ」
…母が等価交換してくれたから自分は今生きていると憲助。
あの病気を治す食べ物なんてあるワケがない、夜露がつるぎをだますトリックかハッタリだと語り、孫の心を惑わすデマカセを言いやがってと怒りを見せます。
…確かに母の決死の行為で助かった憲助としてはそんなもので治るか!ふざけんな!…と思うのも無理無いかもしれません…。
…そして遂にキング・ナッシングの動きに変化が。左に回りこんで定助たちの方へ戻って来る!
どういうことなのか?その意味を図りかね、ならば近くにいるはずの康穂の位置を捜す二人ですが見つからず。
更に真っ直ぐ戻って来るキング・ナッシングに戸惑う中、ふと定助が後ろを見るといつのまにか後ろに康穂が寝かされていた!
いつの間にッ!?なぜ気付かなかったと驚く二人。
憲助
「康穂がいるということはヤツがいるッ!近くにいるはずだ。気をつけろッ!!」
…事実、八木山夜露はいました。まるで周りの岩と同化する化のような姿で。
気付き、オラオララッシュを浴びせた定助ですが…。触られてしまいました…。
倒しきれず、また夜露の姿は見えなくなり…。
定助
「ヤツは『岩』だ!!ここのどれかだッ!…………」
…見分けがつかない岩に紛れているという定助に、スタンド能力はひとり1能力、それを2つ持ってるというのかという憲助。
…まあ何かラップのようなものを出す能力も使ってたし…夜露。そういう事も例外としてあるのか…?
…しかし定助はそうではなく、あれは『体質』だと言います。ヤツの皮膚は『岩』、『岩』なのに生きている人間なんだと続けます。…それ人間やめてね…?
じゃあ目からラップを出してたのもそういうのが出せる体質だからなの…?
とにかく…今の状況はピンチです…。
定助
「ヤツの『匂い』を特定できるのなら早くしてくれッ!」
触られてしまったわけで…それが引き金となる八木山のスタンド攻撃も再び始まる!その攻撃で追い詰められる前に倒せるか…?
…という所で次回に続きます。
憲助のスタンド能力判明来た!本人が言うようにパワーはなく戦闘向きでは無いみたいですね。
5部のあのアレを飲ませようとした人みたいな役割になりそう。
八木山について色々な事実が判明しつつも、まだ終わらず。このまま彼とは決着をつける流れのようですね。
八木山を倒して、知っている事を吐かせたらまたどんな事実が出てくるのか…?
もちろん、その前にどうやってスタンド攻撃を凌いで、姿を隠す本体を捕らえるかですが…。やはりここは憲助のスタンド活用ですよね。おそらく。
ソフト&ウェットとの合わせ技とかで見事に決めてくれると期待。
とにかく次回も楽しみにします。
・ジョジョリオン6巻!八木山夜露登場回まで収録してます。
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