前回の話→
#28感想リンク
東方家の地下に潜む謎の男、八木山夜露によるものと思われるスタンド攻撃を受ける定助と憲助。
庭にある植木鉢が突然加速してぶつかって来て、更に砕けた破片が体に食い込んで来ます。
破片を体から離せと叫ぶ憲助。定助はスタンド、ソフト&ウェットを出して破片を除けようとしますが…。
破片を引き剥がそうとしてもまた定助の所に引き寄せられるように飛んできます。
定助
「『破片』が外れないッ!!」
ただし、この攻撃はあくまで定助を対象にしたものでした。
一度剥がした破片は定助の方にだけ集まってきたので、憲助は難を逃れます。これまでは定助近くにいて巻き込まれていただけだったのです。
とにかくこの植木鉢破片攻撃に晒される定助はこの攻撃が自分を『殺そうとしている』と感じ、解放されて近付いてきた憲助にも触るな近付くなと叫びます。
前回のまでの展開で腹を割った話もして少し憲助を信用したと言った定助ですが、やはりまだ完全には信じ切れない模様。命の危機を感じて、憲助もこの隙に自分に何かするのではないかと恐怖を感じたようです。
その気持ちの表れかこのときの傍に立つ憲助、ホントに何かしそうで怖い顔してますがしかし。
憲助
「落ち着けッ!定助!言っただろう!オレは敵じゃあないッ!!」
…憲助は逆に定助を助けようとします。
強すぎるこのスタンド攻撃の力も射程距離があるはずという憲助。
離れればその力も弱まるという事になるので、引っ張ってやると定助を敵から離そうとする憲助ですが、いかんせん『重い』と。植木鉢の重量もあるのでそう簡単にはいかなかったよう。
そこで定助がソフト&ウェットの能力。何かを奪うシャボン玉でいつかのように地面の摩擦を奪ったのでしょう。それでズルゥゥゥゥゥゥと滑らせる事で敵との距離を離す事に成功。
狙い通りスタンド攻撃の力は弱まります。植木鉢の破片は定助の体から外れました。
…これで一難は逃れたのですが。そこに地下へのハッチをあけ姿を見せたのはつるぎ。
定助たちはみてませんが前回のラストで地下のハッチから姿を覗かせていたのは八木山でしたが…。つるぎと八木山の関係は?
おじいちゃんは関係ない、黙って見てるか帰ってという孫に、何をしていると駆け寄ろうとする憲助ですが定助が止めます。
下に誰がいるんだ、誰かと一緒にいるのかと問いかける憲助に対しつるぎは…。
つるぎ
「なんでそんなに『定助』が大切なんだ?病気になるのはあたしだ。」
「『定助』なんか放っといておじいちゃんはおうちにもどって」
…この返し。何か定助に対してはかなり敵意を見せる感じのつるぎですが、それはやはり自分が好きな康穂に気に入られている存在だから?…それともそれ以上の理由がある?
…とにかくつるぎはそれだけ言って地下へのハッチは締めてしまいました。
おいッ!?つるぎ!!?…とまた駆け寄りそうな憲助でしたが、定助がまた近付くなといって止めます。
何者かの『手』に触れられたからスタンド攻撃の標的になったという事と、そいつはなんらかの方法で姿を見せず接近できるという事を憲助に話します。
うかつに近付いて触れられれば憲助が標的になるという話でしょう。
確かにつるぎは憲助に帰ってと言ってましたが、これはそうしないと定助を殺そうとするのに巻き込まれると警告してるともとれます。
また触れられたらマズい、そいつが今地下にいるとは限らないという定助。
定助
「オレの体の中心に向かって植木鉢が集まってきたッ!」
「絶対にひっぺがすことができなかったッ!」
「バラバラの破片になっても加速してくっ付いてきたッ!」
「『集まれる』最後の最後まで『集まってくるんだ』!」
「オレを殺そうとしていたッ!」
…恐怖体験のように敵の能力を語る定助。本当に殺されるという思いだったのでしょう。
敵の本体に心あたりはあるか聞く定助にあるならすでに言っていると憲助。
…前回の話を読んだ読者にはその敵が八木山なのはわかってますが…。彼が何者かはいきなり出てきた新キャラで以前謎。
とにかく、なぜ孫のつるぎがこんなヤツと一緒にいるのかと思う憲助にとっても敵が何者かは重要。むしろもし記憶があるのならお前の方がおそらくヤツを知っていると話します。
憲助
「『ヤツ』は間違いなく『吉良吉影』の死に関っているってことだッ!」
…それが定助を殺そうとする理由。そう憲助は考えたよう。
これは間違ってなさそうです。八木山が吉良殺しの犯人の可能性は大だと思えます。
『吉良吉影』と半分がその吉良になっている『自分』と今の『敵』がお互いを知っている…。少しその事について思いを巡らせますが、まずはこの今の状況を打破せねばなりません。
震災の後、気付かないところで予想以上に深みにはまっている状況がこの東方家の敷地で動き始めていたと憲助。
定助はつるぎに閉じられたハッチは開けられるかを憲助に聞きます。
これに『敵』の目的は『罠』、誘っているという憲助。つるぎが病をネタにだまされていると考える憲助はこちらから地下にいくより、まずはここでつるぎの考えを諭さなくてと考えてるよう。
しかし定助は結局行方がわからなかった康穂が地下にいると考え、地下に言って無事を確認する事が優先と言います。
さっきから常秀のガールフレンドの事を持ち出すが彼女の事が好きなのか?…と聞きます。
これに定助、常秀のガールフレンドって部分が全く違うとまずそこを否定。そして…。
定助
「この世でオレが知ってる人は……彼女…ただひとりだけだ…」
「巻き込まれているのなら絶対に彼女を救い出すッ………………………!!」
…そう康穂への思いを語ります。
これを聞いた憲助はわかった、お前の片想いってことだな、と。
…憲助はあくまで康穂は常秀のガールフレンドで相思相愛とか思ってる?…子供の頃は幼馴染二人そんな感じに見えてて現状は見えてないからその昔のイメージのまま引っ張っているとか?
…片思いと言われて、
「なんか……まあ……そーゆーのでいいですけど…」…と微妙な表情。
とにかくハッチはただのフルーツ小屋の扉で、スタンドを潜らせて内側から開けりゃいいと憲助。
自分が行くが、敵は背後に気付かれず近づいてきたので後方の援護をと頼む定助。
憲助は敵の見当がつかないと言いつつ辺りを見回しつつ…。
憲助
「だがオレもいるだろ……定助」
「おまえのことを思っている人がこの世に誰もいないと考えるのは違う」
…先程の定助の発言は康穂が自分にとって大事であるといいつつ、他は頼れない、当てにならないという感じだったので、それに対してこれです。
うーん。前回今回だけみれば凄く好感度の高い良い人なんですけどねー。最初から見てると以前と態度変わったよね…となるのが。
とにかくこのセリフは定助の心に響くものはあった描写。憲助は
「おまえは『つるぎ』の次だがな」と付け加えます。まあ実の孫の方が大事というのは普通なのでむしろ良い印象。…ホントここだけならなーと思う。
しかしその時岩の上に乗せていた定助の手に触るもう一つの手!
慌ててその岩の後ろに敵がいる事を叫ぶ定助ですが、見つける事は出来ずに憲助も足を触られてしまいます!
憲助
「離れろッ!定助ッ!おまえの言う事は本当だッ!!」
「『なんだ』!?だがどこだッ!?どこに『何者』がいるんだッ!?」
…そしてまたあの植木鉢の時と同じように辺りの雰囲気に違和感を感じる憲助。
植木鉢みたいな物はどこにもないという定助ですが、しだいになにかカサカサと音が…。
危険を感じこの場を離れようという憲助に対し敵が近くにいるなら見つけるという定助。
そして音の正体は…。
意外!それは栗ッ!
…うん。栗でした。たかが栗。しかしトゲトゲのイガ付きです。そしてもちろん1個じゃなく何個も。無数に。気が付けば山から転がってきた栗に囲まれている!
離れようという憲助に敵を捜して叩いた方が早いといってソフト&ウェットで周囲を探りますが…。やはり敵は全く捕らえられません。
加速してくるんだぞ離れろと叫ぶ憲助に、方向はどっちへだと定助。
…そう。もう囲まれてしまっているのです。栗に。
そして遂に栗の一つが定助に向かって飛んできます。
不意に飛んできたその栗をソフト&ウェットで叩き割る定助ですが、やはりその割った栗の破片や棘がくっついてきて手に刺さる始末。他の栗もゾロゾロと転がって集まってくる!
憲助
「つるぎッ!中で聞こえるかァァァーーーーーーーッ!?」
「ここのハッチを開けろォォオーーーーッ!!」
「早くこのハッチを開けろ!!つるぎィィィーーーーッ!!」
この窮地に必死につるぎに呼びかける憲助ですが…。
…という所で今回はここまでです。
…沢山の栗に襲われてピンチって凄いな…。何も知らない人にそれだけいったらなにそれって感じですよ。
…とにかく今回の展開だとつるぎと八木山は現在あの地下室で憲助も知らぬ何かをやっている共謀者という事なのでしょうか。
…大人と子供の違いでも人格が変ったrら体型も変わるという前例があるんで、まさかの同一人物までありえるんですよね…。
うーん。今回は大きく話が動く訳ではなく、VS八木山途中描写という感じですのでどうなるかは見えないですね。…というか先が読める事の方が少ないですが。ジョジョリオン。
まあ次回、どうなっていくか楽しみにします。
・ジョジョリオンコミックス5巻。
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