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#030感想リンク
憲助と協力して八木山夜露に立ち向かうも、再びスタンド能力の標的にされる定助。
物が加速して集まってくるその能力に追い込まれる前に夜露を叩けるか?…という所ですが…。
…冒頭は憲助の回想から。
木の皮のように皮膚が固くシワシワになり死に至るという東方家の奇病。その病から母親が身代わりになって救ってくれた時の回想です。
…現在に戻りそんな回想が憲助の頭をよぎるのは対峙する夜露の体質について定助に聞かされたから。一度は夜露を殴りつける事が出来たので、その時得た感覚のようなのですが…。
憲助
「『岩』のような体質だと…………定助!?何の事を言ってるんだ?」
しかし定助が言うには、『ような』ではなく岩そのものだというのです。
定助
「オレは触れられたし触れたからわかるッ!とにかくヤツはそういう『人間』だ!!」
…岩そのものの人間。そういう人間が生きていてこの町に潜んでいたと。
…しかしこれだと夜露、人間辞めてない?…いや、そもそも別の生物という感じがしますが…。柱の男ならぬ岩の男みたいな。
とにかくその信じられぬ話に憲助は驚きつつも何か感じるものがある模様。
東方家の長男の宿命とも呼べるものになっている奇病にかかった状態も人間でありながら別の物質のようになっているという点では似ており、それ故の冒頭の回想なのでしょう。
…とにかく夜露に連れ去られた康穂は発見しましたが眠らされたまま目覚めず、夜露のスタンド攻撃によりまた何かが集まってきます。
これまで鉢や栗が集まってきて、次第に加速してぶつかってくるそれらの物に苦しめられたわけですが、今度は何?
やはり早く夜露を倒さねば危ないという事で、ここは憲助のスタンド、キング・ナッシングの出番。
匂いから形を伴った追跡が出来るというこの能力。康穂についた匂いから追って周囲の岩にまぎれていた夜露を発見。
すかさず定助、スタンドのソフト&ウェットでオラオララッシュを叩き込む!
しかし、岩そのものというだけあってその身体は硬く、定助の拳の方が傷つきます。
間違いなくキングナッシングが示すのはそれという憲助の言葉を受け、定助は今度は周囲から手頃な岩を拾って叩きつけました。
すると、夜露の岩の身体も僅かに欠けて、そこから血が吹き出ます。
定助が言うようにやはり岩にして人間。
憲助
「こんなヤツが…信じられない…本当に『人間』なのか……」
「喋ったりとか動いたりとか…いつからこの世にいるんだ!?」
…あらためてその存在に驚く憲助に、匂いもあるし負傷もする存在、あとはどうやってこの場所でこいつをやっつけるかだと定助。
しかしゴロンゴロンと何かが転がってくる音。夜露の能力で集まってきた物の音です。
何かの液体が入ったプラスチック容器。それを見た憲助は今は逃げてスタンドの射程から離れるようと提案し始めます。
もちろん危険なものがきたとわかったからですが…憲助が恐れる容器の中身は…。
農薬。
…猛毒と断言してますから強力なものなのでしょう…。これまでのように加速してぶつかってくれば容器は壊れてそれをおもいっきり浴びます。確かにヤバい…。
その農薬容器に気をとられている間に定助たちの後ろに回りこむ夜露。そして定助に宣言。
夜露
「手に入れるのはわたしだ。『吉良吉影』ではない……。お前に言っているんだぞ!」
「『王手飛車取り』だ。…すでにおまえの敗北の形…!」
「生き延びていたようだが東方家に入り込んだところがおまえの敗北への道だったな」
…吉良ではないということは未だ謎である定助のもう一つの半身の人物に対してという事でしょうか。…定助の反撃ラッシュも避けられ、翻弄されます。
定助
「『手に入れる』……?『生き延びていた』だと?オレのことを言っているのか……?」
…定助と夜露の関係は一体?…とにかく夜露が手に入れたいものに対する障害となっているのが定助なのは間違いなさそうですが…。
しかしそうしてる間にも迫ってくる農薬容器。憲助は標的となっているのはお前だけだから、康穂はここにおいて逃げることを考えろといいます。
しかし定助はそれは出来ないと否定。何故か夜露の性格が分かるといいます。
定助
「そういうヤツだ。関係ない。康穂ちゃんを襲う。オレに自分の『力』を見せつけて…」
「計画のために冷徹に利用できるものはなんでも利用して…。確実にオレから全てを奪うんだ」
…記憶はなくとも体が感覚で夜露の事を覚えている?夜露、それならジョジョ悪役のテンプレ。じゃないですか。そんな夜露に対し怒りを見せる定助。
定助
「いいか…宣言するぞ。八木山夜露……」
「オレはこれから必ずおまえをやっつける…」
「康穂ちゃんを巻き込んだ事を心の底から後悔させてやるッ!」
「おまえとオレが過去でどんな関係であろうとだッ!絶対に倒すッ!!」
…定助カッコいい。それでこそ主人公。
しかしそうは言ってもこれから次第に加速して飛んでくるであう、幾つもの農薬容器をおまえのシャボン玉で防ぎきれるのかと憲助。
それに対し定助は防御でなく、攻撃すると答えて…。
定助
「『王手飛車取り』と言ったが違うな…!!オレのは『詰み』だッ!」
ソフト&ウェットのシャボン玉は夜露そのものを覆い、浮かび上がらせます。
そのままシャボン玉は夜露を移動させスタンド攻撃の射程から離す!海岸に落すのかと憲助。
攻撃とそれが防御にもなる策。覚悟しろという定助ですが…。
夜露
「『オレはひとつの岩だ』。『そしてひとつの島だ』」
夜露がそういうと、彼の元に回りの岩から破片が飛んできてシャボン玉は割られ、落ちてきて射程内に戻られてしまいました…。
再び農薬の容器が飛んでくる!叫ぶ憲助!もはやなす術無し…?
…という所で今回ここまでです。
…次回は夜露との戦いが決着しそうですが、この状況からどう逆転するのでしょう?
…ここんとこ出番無かった虹村さんが登場で助けてくれるとか?
それともやはり定番。ソフト&ウェットのシャボン玉で何かやってた系?夜露自体を遠くに移動させるの失敗…と見せて二段構えの策だったとか…。
そして決着がつけば明かされると思われる定助と夜露の関係は?
…次回も楽しみにします。
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