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…遂に始まったEG(エンペラーガーデン)でのG・O・D(ガンズ・オブ・ドミネイション)。
第一試合、アトラが何をしたのかわからない方法で勝利。
倒れた対戦相手のアルゴは死んでいますが傷跡も見当たらず…。何をしたのかは不明のまま。
アトラとは旧知のスティーブだけは
「相変わらずえげつねぇ」と発言し、アトラが何をしたかわかってそうな感じですが。
…母を出迎えるエイドリアン。
おめでとうといいつつ、驚いた、僕にも分からなかった、一体どんな技を使ったの、という息子に…。
アトラ
「駄目よエディ。次はあなたと戦うかもしれない。敵に自分の情報を教えるわけないでしょ」
そして。
アトラ
「私は暗殺者としてあらゆる知識をつけ色々な仕事を請け負って来た」
「当然あなたの知らない技術を数多く持っている」
…そう自分との差を突きつける発言。
決して不正などしていないということだけは教え、今度はあなたの番と告げます。
…エイドリアンの実力を認めたなら次の2回戦で当たるときには棄権すると約束したアトラ。
そもそもG・O・Dに参加する理由の一つが母であるエイドリアンとしては実力を示して、対決を避けたいところ。
…舞台に向かうエイドリアン。対戦相手は
かませジューダス軍の士官で最強兵器と呼ばれる男、ヘム・ハインケル。
ヘムの後ろに部下らしき男がつきしたがってますが…。
用事が済んだら出て行くというその部下たちが何をするかと思えば…。
ロボットアームの調整!ヘムの右腕は義手で、機械になってました。
…うん。ここまで来たか。いや、刀で決闘する暁丸に驚いてた時代が懐かしい。客もあんなのアリかと言ってます。そりゃそうだ。
とにかくその義手の調整準備も終わり、部下は下がっていき、決闘が始まります。
ヘムはエイドリアンが若くして暗殺者である事に世も末だと感じつつ、国や軍の誇りを背負って参加したので容赦はしないと、自慢の右腕で葬る気マンマン。
ロボアーム右腕はH・E・M(ホモ・エレクトロ・メカニクス)Ⅳ号というそうです。我が国の技術の結晶とか、どこかのドイツ軍人が頭に浮かぶ事を考えてます。
そしてその解説。簡単にいうとヘムの意志に反応して早撃ち出切るという事で、その速さは0.15秒。理論上人間にこの数値は叩き出せないのでH・E・MⅣ号には誰も勝てないと自負。
ヘム
「世界を牛耳る“銃神”コールエマーソンを葬り我が国が世界のリーダーになるのだ!!」
「その為に少年よ。我が弾丸の餌食になるがいい!!」
…そして決闘!
エイドリアンは倒れません。ヘムの自慢の義手にはエイドリアンのスローイングナイフが引っ掛かってました。そしてその喉にもナイフが刺さり…。
エイドリアンのスローイングナイフの速さはH・E・MⅣ号以上という事になり、ヘムはありえないと驚愕しながら倒れました。
エイドリアン勝利!
やっぱりヘムさんかませ。
…それを見てコニーもあんな馬鹿げたスピードのスローイングは見た事がない、アトラにも驚かされたが息子も相当の手練れだと評価します。
スティーブも見守るアトラに、俺と対峙した時より数段レベルアップしていると語ります。
…ただ少しあんたと違って正直すぎだとは付け加えましたが。…確かに何をしたかわからないというアトラとは逆方向の成長っぽいです。
エイドリアン
「母さん…見てたかい。たしかに母さんのいうように僕には技術も経験も無い」
「だからこの半年間僕の得意なスローイングをひたすら磨いて来た。」
「ただ実直に!!そして開眼した!!もう誰も僕のスピードに追いつけない!!」
…そんなエイドリアンの元に勝利の祝いの言葉をかけにニコラがやってきました。
でもこれでお母さんと戦う事になっちゃったというニコラにあとは運命に従うだけというエイドリアン。そんな事よりも自分の心配をしてろ、少なくとも僕の前に立つまでくたばるなと返します。
それに対し微笑みながら私も運命に従う、結局なるようにしかならないと応えるニコラに、エイドリアン、ドキッとしてます。
それは僕を気遣っているのか?それが余計な事だというんだなどといってツンデレな感じの彼ですが、ニコラと別れて歩いてるときの表情。いい顔です。嬉しそう。
その様子を母ちゃん見てた。エイドリアンが自分に逆らって今回のG・O・Dに参加した理由にはニコラの存在がある事にも気付きます。
アトラ
「ちょっと堅物に育てすぎちゃったかと思ってたけど…ちゃんと大人になっていくものね」
アトラもそんな所も含めエイドリアンの成長は感じているようですが…。
そしてG・O・D一回戦第三試合。どちらも新キャラ、ロイス・マクカバンとルイスⅤ世の対決。
ロイスはここが地元、EGきっての天才銃士らしく、分かりやすい優男風ガンマンですが…。
…ルイスⅤ世は何コイツ?魔法使い?…という場違い感溢れる見た目です。
呪術師とか呼ばれてますが。何やら地面にカード並べてますが。
ロイスがなんでこんな所でタロットカードを広げていると質問すると我々の運命を見ていますと答えるルイス。
ルイス
「あなたは負けます。それがカードの答えです」
ルイスは棄権して下さいと告げますが…。
ロイスの方も
かませ臭がしてきましたがこの舞台まで上がってきた強者。引ける訳がありません。馬鹿いうなという答えをルイスも肯定。
ルイス
「全ては運命に従うまで…」
…そしてその一方、エイドリアンに声を掛けるアトラ。
見事なスローイング技術、あのスピードじゃかわす事はまず不可能、自分の得意分野をよくあそこまで磨き上げたと息子を褒めますが、実力を認めたら棄権するという約束について聞くと…。
アトラ
「残念ながら不合格。あの程度なら“銃神”(コール・エマーソン)はおろか私にも勝てない」
…アトラの答えは…成長は認めてもコールに挑ませられるようなものではないという事?…これで母子対決は不可避に。
…そしてロイスとルイスの戦いの決着。ルイスがカードを巻きそれで視界が塞がれた瞬間。
視界を塞いだその死神のカードを切り裂かれ…そのままロイスの首も切り裂かれました…。
コイツどうやって戦うの?…だったルイス。答え=カード投げ。…ホントにもう何でもアリ。
とにかく勝ち上がったのはルイスⅤ世!…このⅤ世ってなんだろ。王様じゃないよね?
…そして場面は再びアトラとエイドリアンの方へ。
アトラ
「明日、私はあなたと戦うわ。」
「でも勝負事は何が起こるか分からない。私の方があなたのナイフで倒れるかもしれない」
「全て運命に……従いましょう……」
…アトラ、息子と戦う決意揺るがず。今回ここまでです。
アトラVSエイドリアンの母子対決。どうなるか。
アトラの強さは何をしてくるのかわからないという点ですから、エイドリアンがそれを見破れるかどうかが勝負の鍵でしょうか。
G・O・Dの一回戦は
片方はかませで勝つ方の実力披露の側面があると思うので、こうして勝ち上がった者同士が戦う二回戦以降にこそ要注目の組み合わせが出てくるでしょう。
そういう意味で、他に勝ち上がるのは誰かという所。
まあニコラやホープらこれまでの登場キャラは順当に勝ち上がるでしょうが…。
…あと、今回のかませだったヘムさんとロイスさんに合掌。この漫画において必要な存在でした、あなたたち。
とにかく更にヒートアップしていくであろう戦いの行方は次回を。
ピスメの最新刊11巻。
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