前回の話→
ACTON56感想リンク
バンクス家でミクシーさんの5年ぶりの帰還を祝う宴が開かれている中、
ニコラに敗れたハイマンは部下と共にアクアタルカスから脱出しようとしていました。
エルプトン政権が崩れて、町がお祭り騒ぎになっているのを見て、
親父はこれほど嫌われていたのかと呟くハイマン。
そしてアクアタルカスにエルプトンの力の政治は必要無い事をようやく理解したと。
国を良くする為に戦って来たつもりだったが民衆はもっと身近な目の前の幸福だけを
望んでいた…そういうハイマンからは覇道を唱えていた時の姿は感じられません。
おお!きれいなハイマンになった!
部下に裏道を通っての脱出を指示するハイマンに部下は分かりましたといいつつ、
いつか我々が戦ってきた事が報われる時が来ると励まします。
再びこの国に戻れる日が来るのなら…そういうハイマン。
旧市街地を抜け、ウォーレス村で待つ仲間と合流後、サンドタルカスへ行き、
父とは繋がりのあったカシムファミリーに匿って貰えるよう頼むつもりのようですが…。
この逃走ルートはバレており、父の罪でいまやおたずね者に立場が逆転してしまった
ハイマンを狙う刺客の襲撃が!
ニコラとの決闘で利き腕を負傷しているハイマンに代わり、部下のカフールが応戦。
…しかし脳天に被弾しやられてしまいます…。
乗っていた車も転覆して川に落ち使えなくなり、もう1人の部下コーギーも
私が敵を引きつけるといって囮になり倒れました…。
コーギーの死体を見てハイマンじゃない、雑魚だという刺客達にハイマン怒る!
コーギーは敵を引きつけている隙に逃げる事を進言していましたが、
忠誠を尽くしてくれた部下を殺され、侮辱されたまま逃げる事は出来ませんでした。
お前らの相手など左手で十分といい、銃撃!
利き手ではないであろう左手でのものとは思えぬ連続射撃でコーギーの死体に
群がっていた刺客たちを次々と倒しました。
…しかし、厄介なのは敵の数。新たな刺客がわらわらとハイマンの所に集まって来ます。
…それでも最後の最後まで戦うと決めて銃を構えるハイマンですが…。
そんなハイマンを車を駆り助けに来たのはニコラとコニーを連れたカイル!
なぜ俺を助けるというハイマンに敵同士なのにというのはお門違い、元々敵も味方もねえと言います。
…いや、それはあっただろ。
…しかしハイマンはあくまで軍人として振舞っており、父オディオ・エルプトンの汚れた面とは無縁でした。
戦いが終われば争う理由はこだわりを捨てれば無いとは言えるかもしれません。
とにかくカイルは次にハイマン襲撃計画を耳にしてしまった事を話します。
ハイマンが頼ろうとしたカシムファミリーは、ハイマンを助けるどころか逃亡者としての
ハイマンの首をアクアタルカスに差し出し、恩を売ろうとしていたのです。
…そう、ハイマンを襲撃してきた刺客はカシムファミリーの手の者だったのです。
ではウォーレン村で待っている仲間は?…というハイマンの問いに
間違いなく襲撃されただろうというカイル。見ちゃいられないので助けに来たと言います。
…そして、昔は逆にこの町を支配していたオディオ・エルプトンに襲撃された時の事を語り、
あの時の辛さは今でも憶えているので見て見ぬふりは出来ないと。
…そんなハイマンを助けようとするカイルたちの車を、刺客の車が追って来ました。
向こうの車の方が早いので追いつかれる…前にニコラが刺客の車のライトを狙撃!
ライトが消え急に前が見えなくなり、刺客の車はその横のもう一台の刺客の車も巻き込んで転倒!
ハイマンはニコラのその動いてる標的に対する正確射撃に改めて驚きます。
ニコラは事もなげに車には今まで散々追いかけられて来たからと語り、どこを撃てば
効率よく足止めできるかよく分かったと言いますが…。
コニーは前からもやってきた刺客の車に向けて銃を構えつつそれを否定。
本当に効率を上げるなら運転手を殺せばいいそうです。容赦なく実践しました。
…流石コニー。元真紅の処刑人。
もう追っ手もいないだろうというカイルでしたが、町の出口を刺客の一団が固めていました。
これに対しては車を降りて処理するしかないと、ニコラ、コニー、そして左手とはいえハイマンも
加わり、凄腕3人で当たります。
ハイマンと共闘!この3人にかかれば刺客の一団も成す術なく倒されていきました。
…こうしてカイルたちの助けを得て、アクアタルカスから脱出出来たハイマンですが…。
これからどこへ行くつもりだというカイルの問いに、自分のやるべき事は分かったと答えます。
自分の見積もりの甘さはずっと上の世界で育ってきた甘さ、これから下の世界で誰にも頼らず
自分を鍛え上げるつもりだというハイマン。
「止めやしねーが下の世界は甘かねーぞ。」…というカイルに承知の上だと答え、
そして仲間を丁重に葬ってやってくれと頼み、去っていきます…。
その男の背中を見送った後、カイルはニコラにもこれからどうすんだと聞きます。
まだ銃士を続けるのかと。
…もう追われる身では無くなったニコラですが、もう生き方は変えられない、
この銃をホープから受け継いだ以上この国で暮らすのは銃神コールを倒してから、
そう言い切ります。
その為に証書を7枚集めてG・O・Dの舞台に登るというニコラ。
そんなニコラを見て、師であるコニーは残り3枚、お前ならすぐに集められると言います。
いつもなら気を引き締めろというコニーの楽観的発言に驚くニコラ。
もうお前に教えることはない、一人で十分やっていけるというコニーは、
ここでニコラと別れ、かつて君臨していたイコノクラストの大闘技場に戻り
己を鍛え直すつもりだという。
…コニー的にはニコラを見ているうちに自分の腕は鈍ったと感じたらしい。
…いや、カイルも突っ込んでましたが、そういう事では無いと思いますが…。
…ジムコ兄弟の時に一時とはいえ不覚を取ったのが我慢ならないと見た。
それと弟子の成長に負けてられないってのももちろん。
…そして、とりあえず…バンクス家のパーティに戻らねぇ?…というカイル。
その発言に同調するように3人のお腹はグゥウウゥと鳴るのだった…。
…というところで今回ここまでです。
こんな感じで今回は敵だったハイマンとの共闘が!
完全な仲間にはなりませんでしたが来たぜ!…という感じでした。
この漫画はこういう展開ありがちじゃんとかそういう感じじゃないよなと思います。
基本、来るべき展開が来てそのカタルシスというのかそういう感じに浸る漫画だと。
これでハイマンとニコラたちとの間には絆が出来たので、ニコラがピンチの時に
ハイマンが
「あの時の借りを返すだけだ。(ツンデレ)」…とか言って助けにくるとか、
G・O・Dで良き好敵手として再び戦うとか、そんな展開ありそうです。
…でも実際、次回からはどうなるんでしょう?
すぐ3枚の証書は集まった事になってG・O・D編?それともアトラの行方を追う?
どうなるのか次回も楽しみです。
・PEACE MAKERのコミックス、8巻発売中。ニコラ表紙。
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