前回の話→
#21感想リンク…7部SBRの主人公、ジョニィの最期が明かされた前回。
定助はそのジョニィにまつわる伝説を聞かされるのですが、その内容はジョニィが不治の病に冒された妻を助ける為に7部の争点だった『聖なる遺体』の力に手を出したというものでした。
…今回はその伝説語りの続きから始まります。
前回と同じで伝説を語ってる所はそのまま赤字で。…僕の文才ではここに感想挟めない…。
『一度だけ……』ジョニィ・ジョースターは『ただの一度だけ……』と…そう祈った。
すぐに『戻す…』と。妻のために……と。
「聖なる遺体」の存在を知る者は極く少ない…。
だが妻の理那を故郷の日本へ帰したのは彼女の身体を気遣う理由もあったが…。
封印された「遺体」を外に出すことで迫る政府の追っ手から一時でも時間を稼ぐためでもあったのだ。
決断したジョニィは密かにシェルターの地下深くから「遺体」を掘り起こすと……………
特権を使ってギリギリで追っ手から逃れ船に積み込み大西洋・インド洋を渡り太平洋へーー
そして横浜の港から列車で杜王の地へ!
追っ手も迫っていた。ジョニィ・ジョースターは「聖なる遺体」を
杜王の海岸の「瞑想の松」の根元の洞に隠すと理奈のところへ向かい…
そして彼女を馬車に乗せ「遺体」のそばに連れてきた。
ここで正確に言っておくが「聖なる遺体」は病気を治すというよりは「とりのぞく」という現象を起こす『パワー』だった。
「光」には必ず「影」がある。
『幸運にはどこかで必ずリスクがあり』『プラスとマイナスはいつしかゼロでつり合う』
病を『とりのぞく』ということは「病」を等価で交換するという意味を持っていた。
きれいごとではなく……だからこそ…
「聖なる遺体」は北米大陸の護り神であり『封印』されていたものだったのだ。
…ここまでは全て語りのモノローグ。そしてジョニィのセリフ。
ジョニィ
「なぜ僕の愛する人なのだ…なぜ病に選ばれてしまっているのだ…」
「今回だけは……ただの一度だけは…許して欲しい」
「知らない他の誰かが身代わりでもいいではないか…」
「妻が助かればそれでいい……一度だけ…お願いです。一回だけで……」…知らない他の誰かが身代わりでもいいというのは到底褒められたものではない考えですが…。
…このジョニィを責める気にはなれません。大切な人を助けたい一心というのが伝わるからでしょうか。
遺体はこのジョニィの願いを受け、力を発揮しました。最愛の妻、理那の奇病は消えて昔のままに戻ったのですが…。
ジョニィと理那、二人の息子ジョージ。元に戻った理那はジョージがどこかを問います。…ここに連れてきており、乗って来た馬車にいたのですが…。
何という皮肉!理那の身代わりに奇病を受けたのは息子ジョージだったのです!
モノローグで語られた通り、遺体の力はきれいごとではなく厳正で残酷…。
…文字通りジョニィにとって最愛の理那と『等価』の最愛の息子と交換されていたという事…。
ジョニィ
「うぉああああうああ…………ああっ……ああああっ」
「あああああああああ」…泣き叫ぶジョニィ。そして。
ジョニィ・ジョースターは初めから…
いや…『遺体』をシェルターから出すもっと以前の若い頃から…覚悟していたのかもしれない。
全ての終わりを覚悟して…旅に出たのかもしれない。
そしてそれが『始まりの終わり』…息子を抱え、遺体を持ち、馬に乗って走りだすジョ二ィ。
ジョ二ィ
「『聖なる遺体』を使うのはここまでだ。どこかで誰かが不幸を掴む」
「ジョージ・ジョースター。お前に会えてよかった…それだけで…いいんだ…」
「それだけで何ものにも替えられない『交換できない』……幸せがあった」…ジョニィはこれからやる事を妻には見せないように走る馬の上で息子ジョージを遺体の入ったケースの上に置き…。自身のスタンド能力であるタスクの爪弾を放つ準備をします。
ジョ二ィ
「等価で交換される。だが何ものにも交換できない意味もここにはある」…そう呟き、爪弾で息子の頭を撃ち抜くジョニィ。…これだけだと何やってんの!?…ですが。
遺体の力により、奇病と共にその不幸はジョニィへ。
…息子は無病無傷になる代わりにジョ二ィは奇病を受け…頭を撃ち抜かれて地に転がりました…。
…つまり。ジョニィは自分を犠牲にして最愛の家族を救って死んだのです。
漆黒の意志とかその他色々主人公らしからぬ要素のあったジョニィですが、その最期は本名が同じになる正統派の1部主人公ジョナサン・ジョースターと同じで自分は死んでも愛する者は護るというものでした…。
そこに駆けつけた妻、理那はジョニィの死体を見て号泣。
…ジョニィはこれからやる事を妻には見せないように…とやってましたが、彼が家族を救い護るために死んだという事は理那に伝わっていたと思います…。
そして、ここまで語られた所で舞台は現在の定助のいるカツアゲロードへ。
語っていた爺さんによると、聖なる遺体はその後アメリカから追って来た者たちが回収して持ち帰ったという事。
そしてカツアゲロードの銀杏の葉っぱはその時から瞬間的に物体を移動させる現象として力が残ったという話です。
ジョニィは頭が岩で潰された状態で発見されましたが、これは岩にこのカツアゲロードの葉っぱの移動現象の初発動が起こり滑って来て潰されたというオチでした。
これが『ジョースター地蔵』の伝説と語り終える爺さん。
その病気とか遺体は本当に実在するのかと問う定助に、わしが話してるのはファンタジー、ちゃんと話を聞いてたのかと返します。
…まぁこの爺さんにとってはそうでも定助や読者的にはそうじゃねえよ…。
…そして何とこの話のお代として3千円要求する爺さん。オイ。
冗談でなく本気、貸しといてやる、今度この道通る時持って来いと抜かします。
…駄目だこの爺さん。どこまでもカツアゲ屋だ…。
しかし定助はそんな爺さんの理不尽について返す余裕もなく立ち尽くします。
定助
「理那は『東方家』………『吉良・ホリー・ジョースター』は『子孫』」
「『記憶をなくしたり……』『思い出したり………』」
「『伝説…』『ただのファンタジー』だと?」
「オレは今!なぜ東方家に保護されているんだ?」…出てくる謎に混乱してます。まあある意味読者の代弁でもあるよね…。
そして、場面は変わり、ヒロイン康穂の所へ。
康穂はジョニィが最初に杜王町で遺体の力を使った『瞑想の松』の所に来てました。
…そこで自分のヒジを舐めて、舐めれたァァ~~~~~っ、達成感~~と奇行をしてますが…。
…何か3部のあの人のレロレロレロを思い出しました。…これまでとにかく普通の子という印象だっただった感があったので、この奇行目につくぜ…。
…そしてどんなもんなんだと思って実際にこの奇行をやろうとしてみたのは僕だけじゃない、たぶん…。
…瞑想の松の場所は康穂が定助を発見した場所。つまり東方家の近く、壁の目の場所。…という事はやはり壁の目の力や謎の部分は遺体の影響だという可能性濃厚です。
そして瞑想の松はジョニィが命を落した当時、明治の頃は二本松と呼ばれており…松の木のもう一本は現在、東方家の敷地の中に…。
…そしてプリントアウトしてきた新聞記事で康穂が注目したのは、ジョニィの死と同じ日付のこの新聞に載っていた別の記事。それは『二本松の海岸に身元不明の幼児が流れ着く』というものでした。地元の漁師に救われ、届出があったらしいのですが…。
以下、記事。
幼児は沿岸を漂流して二本松に流れ着いた形跡があり
手足に軽い凍傷はあるものの健康状態に問題はない。
身元のわかるものは所持しておらず名前も年齢も不明。
会話は出来ないため幼児の保護者を捜している。
身長74センチ 体重10kg
綿製の灰色の帽子と靴下以外裸でなぜか首に高価な「宝石」をかけていた……ジョ二ィの事件と同じ日、同じ場所。康穂が気になるポイントはそこの様。
そしてこの幼児がどうなったかはその後の記事が見つからない…。
色々考えて、ふと松の根元に穴がある事に気付く康穂。…この穴はジョニィがひとまず遺体を隠すのに使った洞…?
松の穴を覗きこむ康穂。その時。
穴から手が出て康穂の手首を掴み、とても安穂の身体が入るとは思えない大きさの穴の中に引きこんでしまいました!
真っ暗闇の穴の中の空間で背後から康穂を襲う影!康穂の胸を掴み耳を舐めまわす!
…何をされると思ったらセクハラ!どうなる康穂!
…という所で今回ここまでです。
…悲壮だったジョニィの末路の詳細。流れ着いた幼児等の新たな謎。
今週も読み応えがある展開でした。次回も楽しみです。
そして今回のアオリ文。軟骨を楽しむ影って…。あれセクハラじゃなくて軟骨楽しんでるの?
…アニメ放映後だけに軟骨がうめーんだよのゾンビ連想した人は僕含め多数と思う。
・ジョジョリオン単行本4巻。
PR