前回の話→
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…ついに始まるG・O・D(ガンズ・オブ・ドミネイション)。
コールの元をホープが尋ねてきます。
目的は借りていた車の返却。…そういえばそんなんあった。
…でも車、銃弾を受けて穴だらけ。…まあ常に命を狙われる状況にいたわけですからね。
何発かは食らったというホープに何百発だろ?…とコール。
この有様にこれでお前が無傷なのが信じられんといいいます。
やはり弁償しなきゃ駄目かというホープに本来はそうだがG・O・Dで俺を殺せばチャラだぞとコール。
…考えたらG・O・Dでの負けは基本的に死ですから、ホープ敗退の場合も結局弁償させられないんだよな…。ニコラに負けた場合は相手を殺さないので例外になりますが。
結論。弁償させられる可能性→ニコラがコールも殺さずG・O・D制覇の場合。
…まあ普通の確率にすると低そうですが、主人公だしニコラ。可能性は大いにアリ。
そして二人はG・O・Dが行われる闘技場に向かいます。その入り口の門のデザインを悪趣味というホープ。…これはミクシーさんもひどいセンスといってました。
…まあ、コール的には人間の生と死を表現した素晴らしいデザインらしいです。
それを聞いて心の中で改めて兄貴センス悪いと感じるホープ。
…そんなラスボス候補とその命を狙うキャラの絡みとは思えないギャグめいた描写の後、闘技場の中に立ち入る二人。
明後日からここが殺し合いの舞台になる、この場所も大勢の血に染まる、そして俺たちもどちらかが血に染まるとコール。…そう、あくまでこの二人がここにいる理由は決闘。命の奪い合いです。
コール
「随分と業を溜め込んできたな。俺と対峙するにふさわしくなった」
…銃を生業として多くの人間を殺してきたエマーソン一族が抱えた業にようやく気付いたかというコールに、地獄のような場に身を投じたのに生きていられたことから自身が曲芸師ではなく生粋の殺し屋だと認めるしかなかったと答えるホープ。
…二人の本当の父であったウィル・エマーソンも育ての親であったピース・エマーソンも己の血を嫌悪し抗っていたが、これほど無駄な事はないというコール。
コール
「奴らはその血を受け止めて生きようとしなかった…」
「だからピース・エマーソンに引導を渡したんだ」
…己の血に従い生きてきた、そして今はフィリップ・クリムゾンの跡を継ぎこの世界を牛耳っているというコールに、今の兄貴の作り上げた世界は評判が悪い、無造作に武器をばらまいているからどこもかしこも混乱してると指摘するホープ。
それに対しコール。一応パワーバランスは取ってるつもりだがと前置きしてから、結局混乱を引き起こしているのは欲にかられ武器に依存する小心者どもだと話します。
そして悪い事ばかりでもない、武器の発明に伴って色々な物が発明され人々の暮らしも便利になったと続けます。それを見せ付けるため今回のアトラクションを企画したと。
表の顔は万国博覧会。裏は兵器博覧会。
コール
「そして…人間の真の強さを見せつけるG・O・Dの舞台をな」
…そしてコールがホープに語るのはアースバウンド計画の事。
コールすら驚愕し、人間が扱える領域を遥かに超える代物(核爆弾)を生み出した計画。
行われた実験で、島一つ一瞬で焦土と化した光景を見て、この力を小心者の手に渡してはいけないとコールは強く思ったようです。
その力を見た途端に小心者共は恐怖しおとなしくなるが、同時にその力を備蓄し始める。そしてそこに力を使う愚か者が現れたなら。
コール
「この世界は…終わる」
…だから生き残った関係者や開発者は歴史から一切の闇に葬るため全て消したとコール。
ラザフォードがニコラの背中に計画の情報を残していたのは予想外だったようですが、そのラザフォードも消し、ラザフォードの意志に賛同したフィリップも殺したと。
大量破壊兵器を造ろうとしたりその兆候が見られる国は全力を以って叩き潰すと宣言。
コール
「言わば俺は世界の番人だ。だから…絶対に死ねない!!」
…そのために多くの業を背負いながら己を極限にまで鍛え上げたと語ります。
自分が死ねば世の中のパワーバランスが一気に崩れ、大量破壊兵器も世界中に蔓延するかもしれない…。
その上で俺に銃を向ける覚悟はあるかと問うコール。
それに対しああ当然とあっさり答えるホープ。
6年前のG・O・Dでコールに敗れて死んだビートの言葉。
決戦前夜、彼はホープに頂点に立ったのなら只の殺人鬼になるだけだと語り…。
ビート
「その時は……お前がG・O・D(この舞台)に俺を殺しに来てくれ」
…今ならこの言葉の意味がわかるというホープ。
ホープ
「兄貴がいつまでもG・O・Dの王者に君臨し続けるのも。あの時…俺を生かしたのも……」
「ずっと待ってるんだろ!?自分の血を止める事が出来る存在を…」
…その言葉を聞き狂気をはらみつつ僅かな笑みを浮かべるコール。
ホープに向けて銃撃!…したように見えて打ち倒したのはその背後に現れた刺客。
戦乱の世を演出した者として、世界で最も暗殺を危ぶまれる男であるコールは外に出れば刺客が命を狙ってくるのが日常の模様。
刺客を全く意にかいせず、ホープをいい弟だと褒めながら片手間に撃退しています。
ホープももうすっかりそんな状況に慣れてしまっているので、お前が俺の前に立つ時を待ってるという兄の問いに
「ああ」…と何の気なしに答えつつ応戦しています。
兄貴も苦労が絶えない、これじゃ迂闊に外に出られないというホープに己を鍛えるには丁度いいがウザいと感じる時もあるとコール。
この二人が雑多な刺客に殺されるわけもなく、蹴散らして何事もなく闘技場を出るでしょう。ええ。
ここで場面はニコラとエイドリアンの所へ。
結局アトラは来なかったというニコラに、見限られても仕方ない、その覚悟で臨んでいるとエイドリアン。
そんなエイドリアンに、自分はG・O・Dであろうと己の意志を貫いて人の命は奪わないが、対峙する事があったらあなたは遠慮なく殺しに来てくれてかまわないという意志を伝えるニコラ。
エイドリアンは当然だといい、僕は暗殺術しか教えられていない、相手の意識を一瞬で奪い、お前のように相手に痛みを与えるような残酷な戦い方はしないと、ニコラの戦い方を否定します。
これに対し、考え方は人それぞれ、そういう考えも嫌いじゃない、どの道私たちがやっている事は人の尊厳を奪い合う事…と返すニコラ。否定せずに相手の意見を受け入れます。
考えたら私たちは従兄弟同士、同じ暗殺者の血を引いているが育ち方が全然違う、元々私は暗殺術も銃士の心得も知らないと続け…。
ニコラ
「だから従ってきた。この銃に込められた意志に」
「私の生命の恩人で大好きだった人の意志を継ぐため……」
「このG・O・Dの舞台で全てにピリオドを打つ!!」
…さすがメイン主人公。揺らがずカッコいい。これは勝つる。たぶん。おそらく。きっと。
何といいますか、相手の意見を否定せず、でも私は私の意志を貫くという姿勢が良いです。
…そしてG・O・Dの出場選手が集まる部屋へ立ち入る二人。魔法使いみたいな格好の奴からメキシカンな奴や浮浪者のような奴まで、見た目からして個性豊かな銃士が集まってます
。…少なくともこの内半分はかませでしょうが。
…1章でのG・O・Dより明らかに多い出場者。しかも変な人多いと驚くニコラに、ここも万国博覧会かよとエイドリアン。
そこでエディと声を掛けてきたのは…。
アトラ登場!先に来てました。いい笑顔してます。驚くエイドリアン。まあ読者サイドでは先のアトラ回で彼女の参戦の意向を知っているので、まあいるよなという感じですが。
母もG・O・Dに参加すると聞いてエイドリアンは微妙な顔に。
親子で出場というのをからかい、ピクニックしに来たのかとからかう男も現れました。
そう思うなら試してみるか、武器が無くともお前らを殺す事など造作もないと怒りを見せるエイドリアンをそれ御法度と仲裁に入って現れたのはホープ。一度申し込んだら決闘以外での殺人は出場停止、何のために武器を預けてるんだと。
どうせ明日から殺し合いする、それまでせめて仲良くやろうというホープの登場で場が収まると思ったら…。
ここも万国博覧会かと、エイドリアンと被ってるセリフを吐く男が。その男は…。
スティーブ・バケット生きてたー!
…これは意外。最強の傭兵としてニコラ達を大苦戦させた男ですが、コールに敗れて殺されたと思われていました。あまりにもあっけなさすぎるとは思いましたが。
G・O・Dはいろんな連中があつまるもんだ、…しかし目的は同じで全員コール・エマーソンをぶっ殺しにきたわけかとスティーブ。
俺にぶっ殺される前に帰った方が身のためだと、収まりそうだった場を再び荒らします。
名が知れているスティーブの登場に、なんでG・O・Dにと驚く者も。
そんなスティーブに生きていたのかと声を掛けるホープ。
どうやらスティーブはコールによって故意に生かされていたようです。
大事な部下を皆殺しにされて自分は生かされたという事実を、これ程の屈辱は味わった事がねぇとスティーブ。…まあ故意に生かすっていうのは一種の舐めプですからね…。
だからそれ以上の屈辱を味あわせに来たというのがスティーブの出場理由。
…コールがスティーブを生かしたのはホープを生かしたのと同じ理由ですかね。
自分が勝ち上がるのが当然という姿勢のスティーブに聞き捨てならねぇと絡む男出現。
どんな凄ぇ戦場の英雄だろうと関係ない、ここに仲間はおらず一発の銃弾でケリがつく世界と続けるその
かませ臭のする片目の銃士の男。一発の銃弾もいらない、素手で殺してやろうかと煽り返すスティーブ。
ここに
「もうよせと言っているだろう!」…と仲裁するのは浮浪者風の男。立ち上がると際立ちますが巨漢です。
明日になれば嫌でも殺し合いになる、それで大勢の前で誰が一番強いのかはっきりする、その情念は明日まで取っておけといって場を収める巨漢の浮浪者男。
それが誰かニコラが気付きます。
その男はハイマン・エルプトン!
2章最初の強敵としてニコラと決闘した男です。
彼は国を追われ生き場所を失ったがお陰で本当の強さを知る事が出来たと語ります…。
ハイマン
「刮目(かつもく)するがいい。G・O・D(この舞台)でそれを証明してやる!!」
…やはりハイマンも再登場して今回ここまでです。
ハイマンきたー!そして今回の締めを飾ったぁ!
まあ来ると思いましたが。出ないとそこはガッカリですしOKOK。
スティーブは意外。お前生きてたんかい!…という感じです。
でもこれでこの出場キャラたちが決闘し合うのがG・O・D。誰が生きて誰が死ぬのか…。
普通は頂点は常にひとり方式で、生き残るのは勝ち進んだ一人だけでしょうが…。
今回は不殺でいくニコラがいるので彼女と当たれば助かりますな。
G・O・Dでコールを倒して終わりではなく、その後はアースバウンド計画を再開しようとする者たちを止めるための戦いとかの展開がきそうなので、そうなるとそこまで生き残ったキャラたちが協力して挑むという展開ありそうです。
ニコラ、ホープ、エイドリアンの3人組み+ハイマンで…というのが思いつきました。
でもどうなるかはわからないですよね。結局。身もフタも無しですが。
とにかく次号はジョジョリオン休載ですし、その分ピスメはより楽しみですな。
・ピスメ11巻出るよ!
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