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#98感想前回は明負悟TG大付属病院院長がスタンドであり、本体は色々怪しかった透龍であろうという事が示されました。
康穂を助ける常秀と本体の透龍がいる東方邸の方も気になりますが今回はそちらの描写はなし。
ですが見所のある内容。うまく3つに分けられそうなのでその感じで書きます。
○岩人間の生態まず語られるのが岩人間の生態。
岩人間のメスはヒトの女性と区別不能。…まあこれは男の方もわからないと。夜露や愛唱も見た目は普通に人間だし。
…しかしそこに描かれる色んな女性の中にエルメェス兄貴(女性)とエンヤ婆が!
…7部SBRとははっきり繋がっている事が描かれてましたが…。まあシュトロハイムやアブドゥルのそっくりさんもSBRに出てたし、一巡後の世界にまんまなキャラ出ていてもおかしくないですが…。
そして
#46の解説では遺伝学上人間との間には子供はできないとのことでしたがヒトの男性と岩人間の女性なら受精・繁殖可能だが逆はないそうです。
しかし子供を出産してもその母親は愛情や関係をほぼもたず、森の奥の枯れた木の根元に放置!
…ひどい!…と思ってしまいますが木の根元に捨てるのはむしろ唯一の愛情のよう。
…生まれたての岩人間の子供は平均28㎜という小ささでそのままでは栄養も得られず他の動物に見つかったら殺されてしまいますが、まずそこに集まってくるのは昆虫。
そして肉食のスズメ蜂が来た時に生まれ持った生存本能で毒針やアゴによる攻撃が届かない死角に入る形で組み付きます。
そしてどうしようもなくなったスズメ蜂はそのまま巣に帰宅。その飛行中に体の岩化を習得して巣についたころにはもう毒針やアゴを防げるようになってしまい…。
最終的には巣にいる女王蜂の体に半分生かしたまま潜りこんで乗っ取り、温かく安全な寝床と豊富な栄養を得られる環境を得て17年間過ごすのです。
こうして生まれたての岩人間はスズメ蜂に寄生して生きる!
…17年経って急激に人間サイズに成長したら寄生先のスズメ蜂は皆殺しにして出ていくらしい。恐ろしく感じますが、岩人間にはそれが生きるための普通の行為なんでしょう。
ケイ素系の細胞で体を構成された岩生物が何故生まれたか?…それについては普通の炭素系生物の生命そのものが失敗したときの保険、『滑り止め』『もう一つの道』としての役割とこの解説ではしています。
…そしてそこに岩人間代表として姿を描かれてるのは透龍なのでもう完全に彼は岩人間確定。
岩人間の行動は単独が基本で家族を持たないが時に利益の為に『集団』を作りヒトの社会に潜りこむ。…それが今戦ってるロカカカ密売から病院に繋がる岩人間チームなんですね。
しかし、岩人間の仲間はあくまで損得の関係で同志間に愛情友情はないと断言されました。…何か愛唱とか情がありそうな感じがしましたが…。
しかし透龍にしても康穂の元カレとして寄りを戻したいような甘い言葉吐きまくっていながら新ロカカカが東方邸にあるとわかったら利用価値もうなくなったとばかりに音楽聞きつつ瀕死の康穂放置だし…。
康穂も岩人間であることには気づいてなくても本質的に情がないのは気付いてたので寄りを戻すアピールガンは無視で定助の為に動いててこちらも利用はするみたいなスタンスだったのかも…。
岩人間は地面と岩と石にこだわり特別な力を与えてくれる『特別な場所』を真の棲み処とするのに対し大陸から拡散移動してきたヒトの行動生態から鑑みると…。
岩人間とヒトは決して認め合う関係になれないし同化する事は絶対ありえない…解説はこれで終らせてます。
そして次のパートまでにSBRの描写、そして『悪魔の手のひら』や『杜王町の地面』とつぶやく7部ルーシーの姿。そして杜王町の地面の方のルーシーの傍らにはスピードワゴンと書かれたバッグが…。
悪魔の手のひらはSBRでスタンド能力を発現させるとされていた場所ですね…。杜王町はいうまでもなく8部の舞台でスタンド使いだらけですし…。
岩人間がこだわる特別な場所とはこれらのスタンド発現出来たりする場所の事なのでしょう。ルーシーは7部の話の後、スピードワゴン財団の協力の元にこれらの場所を調べていた?
…スピードワゴン財団もSBRレースの出資社として名前は出てたと思いますが…。やはり一巡後のこちらでも一巡前のような世界の脅威について研究するような活動もしていた?
…そして次にはあの石仮面を被った男とスタンド能力を引き出す弓と矢を持ったエンヤ婆の姿が…。
一巡前の部の重要グッズも一巡後にも当然のようにあったという事か…。…この分だとエイジャの赤石もありそう…。
他に出てきたのは8部キャラなのでこのくらいですが色々ぶっこんできた解説編でした…。純粋な岩人間生態解説としても面白かったのですが。
○豆銑の過去豆銑の両親の葬式。
豆銑に声をかけてくる者たちは上っ面ではお悔やみ申し上げますとかいってるが駐車料金当然無料だよね?…とか確認してくるとかかまされるという有様。
そこに現れた憲助が受付で駐車券もらえる事を示して追っ払った後、豆銑を抱きしめ気遣ってくれます。
…この感じだとロクな親族・知人とかいなそうで、豆銑が尊敬信頼できるのは憲助だけとなるのも仕方ない感じが。
豆銑は父の梨園が自分の見た害虫にやられたと告げます。父が台風の中、梨園を見に行って崖崩れにあったのも自分が害虫を見たと言ったからだと。
しかし調べてもそれらしい形跡がなかった事から豆銑の事は不幸な事故だったんだと諭します。
…#75での語りは簒奪者に嵌められて梨園手放した、その両親の失敗を許せずスキー場暮らし始めてそこで栽培したイチゴを憲助に認められて…という形ですが。
荒木先生が前に描いた過去話忘れてたじゃなければ両親はその後、憲助の協力もあって再起してまた素晴らしい梨園作ったけどこうなったという事か…。
だとすると許せないと思った両親との仲も戻ってきてたのに…という事になるのでより悲しい話になります。
…ともかくその後、豆銑は見たことがない人物が帰っていくのを目撃。憲助に聞いても知らないというその人物は…透龍のスタンド、TG医大院長だったのです…。
○VSワンダー・オブ・U…豆銑が父の葬式でスタンド院長を見ていた事を思い出し、場面は対決の場に戻ります。
前回、定助の新ロカカカはあんたがもってるんだな?…という問いに即答できず、持ってると思ってたのに持ってないの?…と実はようやく見つけてこれから奪おうとしてるということが露呈しそうなスタンド院長。
自ら名乗ることでスタンド名判明です。ワンダー・オブ・U。
もう手に入る流れになってる!…とつまりまだ持ってないんだなとわかる返しをしてしまってます。
しかしこのスタンド、今回の扉絵でその後ろに描かれてる事から本体はもう透龍で決定でしょうが本当に本体とは別の一個人のように喋りますな…。
そして前回に続き、岩昆虫ドゥードゥードゥー・デ・ダーダーダーを使い定助たちを襲います。
この岩昆虫は刺されて手足の関節を伸ばすとその対象に石綿を吐く!
…自然界では山岳地帯のハンターとしてこの石綿で飛び上がるウサギや鳥類を狩る…。
…何とか協力して石綿攻撃を凌いだ定助&豆銑に岩昆虫解説始めるワンダー・オブ・U。
そして植物でも傷けられて枝や果実が伸びたらそこに石綿を吐き病気に見えたりする、すれ違ったとき豆銑のことを思い出した、あの梨園は良い土地だ、とどめに君の父親もあの当時厄災の流れにいたに過ぎず崖崩れで死んだと語り…。
自分の能力で父を殺したと明してます。…挑発ですね。敵意をワンダー・オブ・Uに向けてしま厄災に巻き込めるんですから…。
…それを聞いた豆銑。挑発に乗りワンダー・オブ・Uを攻撃したりはしませんがその目には炎
が。白い炎なので7部ジョニィの漆黒の意志ではないですが静か燃えている!
ワンダー・オブ・U「君たちが所有していいものなんて何も無い……『梨園』だろうと……」「『新ロカカカ』ひとつだろうとな…!!」全ては自分のものというようなムカつく発言するワンダー・オブ・U。そして岩昆虫が定助に迫る!…というところで今回ここまでです。
前回に引き続き為す術なく追い詰められてますが、定助は倒す方法はあるとしてここに引き込んでます。
豆銑も父の敵と知って黙ってないでしょう。伊達に目に炎灯ったりしてないはず。
…ただ刺し違えてでもコイツは殺すという感じで定助の策にワンダー・オブ・Uを嵌める為に犠牲になりそうな気も…。そこは心配…。
岩人間生態解説で過去の部のキャラが出たのは…直接繋がってる7部だけでなく一巡前の1~6部要素もこれからのジョジョリオンの結末に絡む可能性が出てきた訳で…。
これはもう次回どうなるか楽しみにします。
・ジョジョリオン23巻!紙版リンクが検索で出なかったのでデジタル版を。
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