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#032感想リンク
…命を狙ってくきた夜露を退けたものの、結局謎は残したまま彼は死んでしまいました。
定助は状況整理。
定助
「東方家の人々は…自分で気づいていようがいまいが全員おそらくスタンド使いだ」
「そしてオレは………………その東方家の敷地のそばで発見された――記憶を失った男――」
「数時間前――皮膚が『岩のような人間』がこの世に存在していることをオレはこの東方家の敷地内で知った。八木山夜露は『岩人間』だった」
「オレはそいつに襲われたがそいつは最期まで『オレが誰なのか?』を言わずに溺れ死んだ」
「だが手がかりもあるッ!オレはこの東方家が代々受け継ぐ『岩のようになって死ぬ病』を追って『この杜王町に来た人物』なのは確かだッ!」
「つまり東方家の『病』には治療法がある!オレが治療法を知っていたのか!?」
「『病』の謎を解かなくてはならない!治療法があるなら必ず探すッ!!」
「オレは自分が何者かを『知る』ためにッ!」
…まだそう断定は出来ないんじゃあ…と思う所はありますが、とにかく鍵を握っていそうなのは東方家の病とその治療法という事になるでしょうか。
その手がかりになるのが、夜露がもっていたフルーツと猪が混ざったような変な犬。
つるぎは夜露が東方家の奇病にかかったような状態になっていたその犬にフルーツを与えて治す所を見たといいます。
つるぎは憲助と共にその犬をつかまえようとしていたのですが…。
捕まえる為の罠に仕掛けた餌に全然近寄ってこない様子にいくらのドッグフードを買ってきたんだとつるぎにいう憲助。
ドッグフードの値段よりもあんな仕掛けで捕まえられるのかと返すつるぎ。
…確かにひもをつけた木の枝でザルをナナメに立ててるだけですからそう思えるでしょうが…。
憲助
「罠はシンプルが最強なんだよ」
…そういう憲助。まあ確かにそんな気もしますが。
考えてみればスタンドは隠しておくものというのをエロDVDに例えるとか憲助の例え方は的は得つつも面白い物が多いなと思いましたぜ。憲助だけじゃなくジョジョ全般に言えるか…。
とにかく、そんなつるぎと憲助は置いておいて、定助はごま蜜団子を手に康穂に会いにいっていました。
康穂と一緒に戯れつつそれを食べる様子を想像して癒される…とウットリしたりしていた定助ですが…。
康穂が寝ていたはずの地下の部屋に彼女はいませんでした。
慌てる定助に目を覚ましたから帰したと憲助。何故と聞くと、そりゃ自分の家に帰るだろと返します。そういわれればそうですが…。
憲助
「彼女を救うことは協力した。だが東方家の問題は東方家のものだ」
「オレは夜露の事は他の誰にも知られたくない。彼女は知らないことはそれでいいッ!」
…この感じには東方と他では対応に温度差があるのかなあという印象が少し。
定助にとっては康穂は特別ですが、憲助にとってはまあ部外者だし…という感じ。
…そして憲助は定助とつるぎに夜露の事について語ります。
夜露の死体はどういう生物なのか化学分析させているがおそらくは彼の事を調べていたというつるぎの説明通りだろうという事、そして新たな情報として出たのが『戸籍』です。
憲助の調べによると、八木山夜露というのは元はとある『身寄りのない子供』のことで、岩人間の夜露はその戸籍10年以上前に奪ってなりすましていたという事です。
戸籍を奪われた子供は多分死んでいると…。まあ生きてたら邪魔という事で始末されたと考えるのが妥当でしょうが…。えげつねえ。
岩人間の夜露はその奪った戸籍で建築家になった、という事のよう。
憲助はこの事はうちの他の家族にも他言無用といいます。
…うーん。憲助さん秘密主義な感じですな。余計な混乱を避けるという意味では一家の長として正しいかもしれませんが。
そしてその時つるぎがあっ!!…と声上げて気付きます。
今いるこの康穂の寝ていた部屋に例のさがしてた変な犬が現れました。
なんか壁すりぬけて登場。やっぱりただの犬じゃねえ。スタンド犬?
そしてベッドの上にあったものをくわえます。それが例の探していたフルーツ!
前回の引きで、実は康穂がそのフルーツ持ってたのを読者は見てました。
夜露に捕まってたときに何となくつかんで奪ってくる形になったと思われますが、彼女にはナニコレ?…なものだったのでそのまま置いていったのでしょう。
犬に駆け寄る3人。実際に探すべきフルーツの形を見ていて知っていた定助は驚き2倍です。
定助
「その犬を絶対に逃がすなッ!なんとしても捕まえるんだ!!」
そう叫ぶ定助ですがそう興奮するまでも無く。つるぎが結構可愛くておとなしいと言ってもう手なずけてました。…あの罠とか無意味。
定助
「その犬が食べているものを取り上げるんだーーッ!!」
続けて叫ぶ定助ですが犬はその例のフルーツよりごま蜜団子がお気に召したようでそちらを貪ってました。…康穂の為に持ってきたのに見事に食われとる。
とにかくまあ団子は食われましたがおかげでフルーツの方は食われずに床に転がっていたのを無事入手です。
…つるぎも自分がこれからかかるであろう、恐ろしい奇病を治せるかもしれないそのフルーツが手に入ったとなれば黙ってられません。
その情報をチラつかされて夜露に協力したりしてたのですから。
間違いなくこのフルーツだという定助の手から隙を見て奪いますが、それをいきなり食べようとしたりする前に憲助が待てと言って止めました。
憲助
「真実なのかどうかッ!?なんの果実なのか!?ハッキリ調べるんだッ!」
…秘密主義的な所といい、暴走しがちにみえるつるぎに対し憲助さん慎重派。
何のフルーツなのかと問うつるぎに対し、ふるうつ屋4代目である憲助の答えは…。
フルーツなのは確かだが初めて見る、匂いはイチジクのよう…とひとまずそれだけ。
こらえきれず食べてみるといって手をのばすつるぎに慌てるなと憲助。
犬を治したというのは『見た』という目撃だけで『治せる』というのは確かな事ではないといいます。
そしてこれは『破片』で『樹木』を見つけなくてはだめだと続け、フルーツの『種類』と『どこで』取れただ、と重要になる点を挙げました。
憲助が夜露の素性を調べたときに、海外に旅行したという記録は無く、また手に入れた新鮮だった事からこのフルーツが…
①『日本のどこかにこのフルーツの木がある』
②『最近他の誰かがから持ち込んだもの』
…この二つのどちらかで、夜露の入手経路も二つに一つと特定します。
そして憲助のスタンド、キング・ナッシング発動。どうやら匂いからの形を伴う追跡だけではなく、その匂いのものの形を擬似的に再現する事が出来るようです。
この能力で、フルーツがなっている木の枝の形を予測といいますが再現。
やはりイチジクに近いが見た事が無いと憲助。
定助
「………オレがどこかにあるこの『木』を『知っている』ということか………」
「病気を治す果物(フルーツ)」
…匂いを追跡してみてはという定助に、『木』の場所が射程距離に入れば自動的に追跡するという憲助。
そしてその能力で追跡する前に東方のフルーツパーラーの事務所に世界のあらゆる種類の果樹の記録があるのでそれを調べるといいます。
…そして例の変な犬はどうする?…とつるぎに聞きますが…。
震災で家がない犬だ、飼いたいとつるぎ。名前もすでにつけたと。
つるぎ
「『岩助』」
…このセンスに定助と憲助さん、凄い顔してるぜ…。何それ…という感じの。
とにかく定助と憲助は東方のフルーツパーラーへ。
…ここで憲助さんフルーツパーラーの解説開始。
まず元気な友人やお祝いのときのプレゼントは沢山あるが、不幸があったときや病人に贈れるのは花とフルーツだけ、故にフルーツは特別だと語ります。
そしてこのフルーツパーラーのある街並はブティック→靴店→宝飾店→(以下略)…というように一階の路面店には一流のファッションブランドを並べてある事を解説。
そしてその店の2階は全て東方のフルーツパーラー。女性客がつまり買い物を楽しんだ後入るようにしているという仕掛け。
憲助
「街には人々の『流れ』があって、この杜王駅からの街は2階のフルーツパーラーに『お客』様が『流れる』ようにオレが作った街並なんだよ!『リゾート杜王町』の入口だ!」
どや顔です、憲助さん。
続いて店内に入っての解説。2個で15000円する贈答用メロンを引き合いに出して、これが収穫出来る一流の農園は全て専属にしている、オレは超一流品しか育てさせないと一流志向を語ります。
スーパーで売ってるのは三流なので安く満足してろと続けます。
そして次は完熟一歩手前のネットメロンについて今が最高に旨い食べ頃だが、売れ残るとメロンは腐ってしまい、商売として信用に関わる大損のリスクがある事を解説。
そこで2Fのフルーツパーラーで痛み始める直前にブティックの買い物客にメロンパフェとして提供するという事でリスクを無くして常に完熟の一級品を売ってる体制を作ってるといいます。
なるほど納得。定助も素晴らしいアイディアで敬服すると感想言ってます。
憲助
「オレが作った商売の『流れ』なんだよッ!」
再びどや顔。
そして奥の事務所で調べ物の前にパフェを食いに行こうと憲助。パフェを使っての解説第3弾始まるよー。
食べる前にパフェグラスの形に注目する事を促す憲助。憲助がわざわざ作らせた形で意味がある訳です。
パフェは上からカットされたメロンから始まってゼリーとホイップクリーム→アイスクリーム→(以下略)…という感じで重なってますが、このグラスでこれを食べようとするとスプーンを上に引き上げる動作が盛られた食材の層を対流させて混ざり始めるようになっているのがポイント。
つまりはパフェの味が混ざり加減によって変化していく仕様で、女の子は最初から最後までその味の変化に驚いて楽しみ、また食べたいと家族とか友達を連れてくるという仕掛け。
憲助
「オレが考えたグラスの形だよッ!」
3度目どや顔。たっぷりっの擬音もつきました。…たっぷりって表現、定助の専売特許じゃなかったのか…。
でもスイーツ知識や拘りはない僕なので実際の所はわかりませんが、少なくともこの憲助さんの解説には説得力あり。
4部のトニオさんのイタリア料理を再現した店があるとかネットで小耳に挟んだ事ありますが、何かこのパフェもそういうコラボ出来そうな匂いがプンプンするぜ…。
とにかくここで憲助のフルーツパーラー解説まとめは…。
憲助
「つまりオレが『何が』言いたいかと言うと…全てのものごとには自然な『流れ』がある」
「『流れ』とは比喩ではあるが逆らわなければ目標に必ずたどり着ける」
「『定助』……オレの家でそれを覚えろ。………………でなければ『良い果実』は見つけられない!」
ここまで話して、パフェこぼさないで食えという憲助の言葉に、それではという感じで食べてみる定助ですが…。
ンまっ!!…とその味に感激…しようとしたのと同時にこぼすなといわれてましたがそれはフラグ。
すきっ歯になってる前歯からパフェこぼしました。すきっ歯ネタ久しいな…。最初は主人公がすきっ歯!?…と思ったりしてましたが、定助最近では主人公らしいカッコ良さを発揮してたんで忘れかけてたぜ…。
とにかくすきっ歯からこぼしたパフェが近くに来ていた人の靴にかかってしまいました。ごめんなさいと誤ろうとする定助でしたが。
…その時憲助の携帯にメール。どうやら海外にいっていた長男、常敏の帰国を知らせるメールだったよう。
そう、ちょうど今定助が謝ろうとしたその相手が常敏でした。
常敏
「つまづいたっていいじゃないか……人間だもの」
…何を言うかと思ったらこれ。常敏は相田みつをがお気に入りの模様。
パフェが靴にかかった事はこの相田みつを精神で全く気にしてない模様。
…憲助も相田みつをがスゲェ大好きらしく、ふたりで再会を喜びつつだものォーーッ…などと言ってはしゃいでおります。
ベトナムとフィリピンに行ってきてなかなか良いフルーツ畑を見つけてきたという常敏は、仕事のついでに買ってきたという『バラワンオオクワガタ』とりだして見せました。
ギネス記録かもしれないサイズで一匹11万したそうです。憲助は飛行機代かけて仕事と関係ないだろとはいいつつ、スゲーんだよなあ……と虫好きも共通しているらしい様子。
常敏
「『もう安心…あなたの顔がみえたから……』」
相田みつを再び。それで憲助とだものォォーーーッ…とハイタッチ。…この親子仲良いな…。
定助だけこのノリについていけず浮いてるぜ…。
定助を知っていると常敏。常秀以外の東方家の人々が初登場時全員並んででたときに会ってるんですね。
その時は顔見せだけで、その次の回で正式に引きとられて東方家にいくときには、もう常敏は海外に行ってるという事でそれっきり、ここまで姿を見せてなかった訳ですが…。
記憶はいまだ失っているが、オレは家族の一員として迎えていると憲助が言ったので、よろしくお願いしますとあいさつする定助に…。
定敏はこちらこそよろしくと返した後、いきなり前述のオオクワガタを定助にあげると言い出します。
どうしていいかわからない、お返しだって出来ない…等と戸惑う定助に一瞬、
「オレはオレの気持ちだと言ったんだぞ」…と、オレの好意がうけとれねえのか的なヤンキー気質をチラっとみせる常敏ですが…。
すぐにそれならと腕時計や鉄人28号のソフビもやると更なるプレゼント攻撃。
え…と続けて戸惑う定助。
そこで憲助がそんな息子に組み付き定助が困ってるじゃないかと間に入ってくれました。
そのまま常敏は憲助と肩を組み再び笑い合っていますが、定助がふと下を見ると…。
常敏の落したハンカチにあのフルーツの匂いの形を記録したキングナッシングが反応している!?
…という事は少なくとも常敏はこの東方家の病を治せるかもしれないフルーツを知っているという事だと思われますが一体彼は…。
…気になりますが今回はここまでです。
遂に登場の東方家長男の常敏。中々姿を見せないので、もしかしてラスボスになる…?…とか考えてましたが、今回の描写からするとそこまでの感じはしませんね…。
今回から始まった常敏絡みのであろうエピソードが終わるまで油断は出来ませんが。
…まあ何か知っているのは間違いなさそうなので、次回も楽しみに待ちます。
・ジョジョリオン7巻。
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