前回の話→
ACTION88感想リンク
…前回からコールの過去編始まってます。
養父のガン・ショーを邪魔されたとして、クリムゾンの屋敷に銃を持って乗り込んだ少年コールでしたが、取り押さえられ総帥フィリップの下に連れて行かれました。
君が来るの待っていたというフィリップに好きで訪ねてない、興行を邪魔されたので制裁に来たというコール。
それを聞いて勇ましいガキだといいつつ笑う者が出ますが、当時からクリムゾンにいた深紅の処刑人のゴードンは屋敷の中に侵入されたので笑いごとじゃないといい、実際にコールを捕らえたヤクザ風の男も油断したら危うかったといった為、場は静まります。
そうでなければ私が接見などしないとフィリップ。
コールに父親に会いたいか?…そう意味深に告げてフィリップがコールに見せたのが一つの銃。
養父の銃と同じデザインである事に驚くコール。
フィリップはそれがかつて養父であるピースが愛用し、本当の父であるウィルを殺した銃だと教えます。
ピースとウィルが自分の下で汚れ仕事を請け負っていた凄腕の殺し屋兄弟で、心が折れて離れていったウィルを許せずピースがその銃で殺したと続けるフィリップ。
嘘だと否定するコールですが…。
フィリップ
「そう思うならその銃を手に取ってみるがいい」
「なにが嘘でなにが真実なのかはその銃に全ての答えがある」
…そう言われ銃に触れたコールは邪気…といえばよいのか、異様なものにその意識を飲み込まれました。
そして垣間見た光景は死体の山。
そして次第に場所が酒場になり、飲んでる人がいましたが。
転がる屍はコールの手にあった触れてみろといわれた銃で撃たれた者で、殺した者の魂を吸収すると話しかけてきた男は…。
男
「集められた我々はさらなる魂を求めるのだよ」
脳天を撃ち抜かれていながらそう話してくるホラー。
慌てて酒場を出るもそこに転がる屍たちが起き上がり語りかけてくるホラー。
エマーソンの家系は殺しを生業としていたのに、ピースはガン・ショーにうつつを抜かしている、そんな事が許されると思っているのか?どれだけの血を流した?その血から逃れられると思うのか?
…そう言ってにじり寄ってくる屍から泣きながら逃げるコールの前にウィルとその妻、つまりコールの母親の魂が現れます。
弟のピースに殺されてここにいるがこれが運命、恨んでいないという父。
そしてお前まで運命に逆らってガン・ショーをやるべきでない、殺し屋の血が流れているのは事実だがそれを悲観することはない、お前にしか出来ない事があると続けました。
真実を見極める力が乏しく逃げた結果がこの現状、お前は誤るなという父は…。
ウィル
「真実を知り見極める力をつけろ。その上でふたたびこの銃を手に取るがいい」
「その時には我々も力を貸そう。そして…向かうんだ…」
「頂点へ…」
…そう言って禍々しい気に変わっていくウィル。驚きとともに倒れるコール。
…ここで現実に戻りますが、そこでもコールは連動して倒れました。再び我々に会いに来る日を待っている…その言葉を聞きながら…。
…コールが倒れた後、ピースがクリムゾンの屋敷を訪ねて来ました。
袂を分けて8年は過ぎたというフィリップに、ピースは思い出に浸りに来たわけじゃない、息子(コール)を返せと詰め寄ります。
息子にもしもの事があったら容赦しないというピースに、何もしていないというフィリップ。それどころか今は寝室で寝ていると。
フィリップ
「よほど疲れ果てたのだろう。お前の銃(ブラックウイング)に触れてな!!」
…あの銃は始末したはずと驚くピースに、逐一行動を監視しアルトの港で捨てた事も分かっていたとフィリップ。そして全力で海から拾い上げていたのです。
あの銃は只の銃ではなく、かつて武器売買の世界に喧嘩を売って理想実現の為に戦った我々の歴史そのものだというフィリップにそんな昔話はたくさんだとピース。
お前の先を読む力は素晴らしい、その能力に踊らされ『武器や兵器を一括処理する会社を設立し戦乱の世を正す』という目的の為にどんな汚い仕事もやってきたと続け…。
ピース
「ところが蓋を開けたらどうだ…今やお前が世界に武器をばらまいているじゃないか!!」
…お前は只の死の商人、兄さんはそれに気づいて手を引いた、俺は兄を殺し目が覚めたというピースにゴードンがいい加減にしろと怒ります。
我々は個人的感情で動いておらず、人類という大局を見て動いていると続けるゴードンを口を挟むなと静止するフィリップ。
これだけは言っておくとフィリップが話すのは、コールが思っていたようにクリムゾンがガン・ショーの邪魔をしていた訳ではないという事。
…これについてはピースもその日の現場検証してわかっていました。…つまりコールのクリムゾン襲撃ははやとちりでやってしまった事に。
やったのはキャヴィン一味。…ピースが無慈悲な天使と呼ばれていた頃、つまりフィリップと組んでいた時に恨みを買っていた相手でした。
因果応報、私はなんの手引きもしていない、コールがここにきて全ての真実を知ったのも必然…。そう言い放つフィリップ。
フィリップ
「それに私はコールを束縛しない。お前の下に帰りたいと言えばすぐに帰してやる」
「すべては彼の意思に従おう」
…気がついたコールはあの銃に触れて伝わった父ウィルの言葉を思い返していましたが…。
そこで訪ねてきたゴードンに勘違いして二度と我々を襲ったりするなと言われます。
真実を見極めてないのでまだここにいるというコールに、お前達のお遊び(ガン・ショー)に手を出すほど暇ではない、潰すべきものはたくさんある、世の中は私利私欲に満ち悪意が渦巻いていると話すゴードン。
ゴードン
「お前…真実を見たいと言ったな?」
「ならば我々と行動してみろ。目の前にあらゆる真実が転がっている」
「それを見た上で決めるがいい。お前がどこに向かいどこへ辿り着きたいかを…」
・・・過去編なのでコールは養父の下に戻らず、クリムゾンに入りするのは明らかなワケですが…。
今回はここまでです。
今回はコール回想編ですので、G・O・D出場者との連戦が始まる前の溜め回という感じですね。
…しかしタイトル通り、妖刀ならぬ妖銃でしたな…。
まだ回想が続くのかどうかという感じですがとにかく次回もどうなるのか楽しみに待ちます。
・ピースメーカー13巻。
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